第1回「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー(11月2日)」 事務総長メッセージ
プレスリリース 14-071-J 2014年10月31日
自由でオープンな報道は、民主主義と開発を支える基盤の一部です。
しかし、過去10年間で700人を超えるジャーナリストが、単にその職務を果たしているという理由で殺害されています。
その中には、国際的な関心を呼んだ事件もあれば、あまり注目されていないものもあります。
例えば、この1年だけでも、17人以上のイラク人ジャーナリストが処刑されました。
世界各地では、さらに多くのジャーナリストやメディア関係者が脅しや殺害の脅迫、そして暴力を受けています。
その10件のうち9件について、犯人は処罰を受けていません。
これが犯罪者をつけあがらせる結果となっています。
恐怖のあまり、腐敗や政治的抑圧その他の人権侵害について発言できない人々がいます。
この状況に終止符を打たねばなりません。
国連はこうした理由から、11月2日を「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」と宣言しました。
私たちは、各地のジャーナリストやメディア関係者にとって安全な環境を整備するための国連アクションプランを策定しました。
不処罰を終わらせることにより、私たちは表現の自由を深め、対話を推進できます。
また、人権を前進させ、社会を強化することもできます。
どこで活動しようとも、ジャーナリストが報道のために自らの生命を危険にさらすことがあってはなりません。
ジャーナリストのために、そして正義のために、一緒に立ち上がろうではありませんか。
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