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「国際平和デー」に関する参考資料

2003年09月01日

◆国際平和デーとは

 国連が定めた平和の記念日です。すべての国、すべての人々にとって共通の理想である国際平和を記念、推進していく日として、すべての国連加盟国、国連機関、地域組織やNGO、そして個人に対して、この日を適切な方法で祝うよう呼びかけています。国連が「国際平和デー」を最初に宣言したのは1981年です。従来、「国際平和デー」は毎年9月の国連総会開会日に制定され、開会式では各国代表がこの日を記念して1分間の黙祷を行うことが慣例となっていました。2002年からは、毎年9月21日を「国際平和デー」に定め、以後、世界の停戦と非暴力の日として、すべての国と人々に、この日一日は敵対行為を停止するよう働きかけています。
 国連には「国際平和デー」をはじめ「世界環境デー」「軍縮週間」「国際淡水年」など様々なテーマを記念する国際デー、週間、年が数多くあります。これらは国際社会がその日、または期間を通じて一つの共通した問題に取り組むために制定されるもので、通常、全加盟国の代表から構成される国連総会の場で決定され、加盟国は官民合同で、そのテーマに取り組むことが求められます。

◆国連での「国際平和デー」記念行事

 ニューヨークの国連本部では、毎年この日に国連事務総長が「平和の鐘」を鳴らす特別記念行事が行われます。この鐘は多くの国の代表やローマ法王,その他子どもたちを含む多くの人びとから集められた硬貨で鋳造され、日本国際連合協会から国連に寄贈されたものです。 

 この他、毎年、国連広報局が近郊の学校の生徒や各国の若者を国連本部に招き、「国際平和デー」を記念した交流プログラムを開催しています。そのハイライトとして、子どもたちが国連旗と国連加盟国の国旗を掲げながら一国一国の平和を願うフラッグセレモニーが行われます。

◆世界各地での「国際平和デー」記念行事

 世界各地においても、毎年多くの地域や市民団体、学校などが「国際平和デー」を祝した様々な取り組みを行っています。以下は昨年、国連本部に寄せられた報告の一例です。

  • パキスタンでは、3つの都市の8校計1,200人の生徒が「国際平和デー」記念集会を開きました。また、全国のロータリークラブでも、この日を祝して様々な取り組みが行われました。
  • インドのデリーでは、前首相をはじめ、国連関係者、平和活動家らが参加し、記念シンポジウムが開催されました。また、全国450の学校が正式にこの日を祝しました。
  • トルコでは、スカウト・ガイド連盟が「国際平和デー」記念平和賞を創設しました。
  • エチオピアとエリトリアの各首都では、国連平和維持ミッションがスポーツと平和祈念の祝典を開催しました。また、両国の子どもたちが、国連本部における記念行事に衛生中継で参加しました。
  • オーストラリアのタウンバ市の小学校では、平和教育プログラムの一貫として「国際平和デー」記念パレード、折り鶴作りなどを行いました。また、高校生と一緒に平和の記念碑を建て、鳩を放ちました。

この他、以下の国の学校が「国際平和デー」に参加しています。
アルゼンチン、カナダ、ガーナ、マレーシア、シエラレオネ、チリ、ハイチ、オランダ、スロバキア、オーストリア、コンゴ、ハンガリー、ナイジェイリア、南アフリカ、バングラデシュ、コスタリカ、スペイン、ベラルーシ、イスラエル、フィリピン、スイス、ベリーズ、フィンランド、イタリア、
ロシア、アメリカ、ベニン、フランス、ブラジル、ガンビア、リトアニア、サモア、ザンビア

 

国連とは

 正式名称を「国際連合 (United Nations = UN)」といい、世界の平和と経済・社会の発展のために協力することを誓う国々が集まった機関です。本部はアメリカのニューヨークにあります。平和を愛する国ならどんな国でも国連に加盟することができ、加盟にあたり国連の憲法ともいえる「国連憲章」の目的と規則を守ることを約束します。現在では191の国が国連に加盟しています。日本は1956年に80番目の加盟国となりました。
 日本では国連本部の窓口である国連広報センター(東京・渋谷UNハウス内)が日本の人々に国連に対する関心と理解を深めていただくため、広報活動を行っています。