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略歴
アフガニスタン特別代表にトム・ケーニックス氏

プレスリリース 06/001-J 2006年01月12日

コフィー・アナン国連事務総長はこのたび、アフガニスタン特別代表兼支援団長にドイツのトム・ケーニックス氏(ドイツ)を任命しました。ケーニックス氏は、2004年2月から同職にあったジャン・アルノー氏(フランス)の後任となります。

ケーニックス氏は2005年1月1日、ヨシュカ・フィッシャー外相により、ドイツ連邦外務省の人権政策・人道援助担当政府委員に任命されました。同氏は国連でも、人権政策の分野で幅広く活躍しており、新任のポストに必要な経験を備えています。ケーニックス氏は2002年から、事務総長特別代表として国連グアテマラ人権検証団(MINUGUA)の団長を務めました。MINUGUAは、かつての内戦勢力間で1996年に署名された和平合意の監視を目的に設置されたものです。この合意では、内戦中に起きた人権侵害に関する真相究明委員会が特別に設置され、中心的な役割を果たしました。

ケーニックス氏はまた、1999年から2002年にかけて国連にも勤務。国連事務総長コソボ特別代表補佐として、民政一般を担当しました。

国連に勤務する以前、ケーニックス氏はドイツ連邦ヘッセ州で、地域政策と市政を活躍の舞台としていました。1983年、ヘッセ州議会緑の党議員団の補佐としてキャリアを踏み出したケーニックス氏は1985年、フランクフルトアムマインの市会議員に就任。同年中にヘッセ州環境省の官房長に抜擢されました。1987年からは、計画調整と情報技術を担当していました。

1989年から1999年にかけては、フランクフルトアムマイン市環境局長に選出。1993年から1997年までは市の財務官を兼任したほか、1994年から1997年にかけては副市長も務めました。

1990年から1999年まで、ケーニックス氏は「気候同盟委員会(Climate Alliance Commission)」の議長職にもありました。同委員会は、ヨーロッパの800の市とアマゾン熱帯雨林の人々を結ぶ国際NGOで、グローバルな気候保護に努めています。

ケーニックス氏は1944年1月25日生まれ。既婚で子ども3人。スペイン語、英語、フランス語も話します。経営学を学んだ後、ベルリン自由大学で政治経済学と経済理論の講師を務めました。政治の世界に足を踏み入れる以前には、フランクフルトアムマインとリュッセルスハイムで、ラテンアメリカ文学翻訳者や書籍商、タクシー運転手、電気技師、溶接工まで務めた経験があります。