裁判官
国際司法裁判所は、総会と安全保障理事会が個別に投票して選出する15人の裁判官から構成される。任期は9年である。3年ごとに5人の裁判官が選出され、9年の任期で再選も可能である。裁判官はそれぞれ異なる国から選出される。裁判官は自国を代表するのではなく、独立した裁判官である。裁判所の構成は世界の主要な文明と法体系が反映されるようにしなければならない。これまで長年にわたって、裁判官は以下のような地理的配分のもとに選出されてきた。すなわち、西ヨーロッパとその他の西欧諸国5名、アフリカ3名、アジア3名、東欧2名、ラテンアメリカ・カリブ海域2名、である。これは安全保障理事会の現在の理事国の地理的配分に対応している。いかなる国も自国民を裁判官にする権限はないものの、裁判官には常に安全保障理事会の5常任理事国の裁判官が含まれる。特定の事件で、事件の当事国の国籍保持裁判官がいない場合は、これらの当事国はアドホック裁判官と呼ばれる裁判官を任命することができる。そうした裁判官は選出された裁判官と同じ権利と義務を有する。