国際海事機関
国際海事機関は1959年に活動を開始した。国際貿易に従事する船舶の安全性を高め、かつ船舶による海洋汚染や大気汚染を防止することを目的とする。IMOは国際海運の安全と保安、環境パフォーマンスのための基準を設定する機関である。その主な役割は、海運業について公正かつ効果的で普遍的に受け入れられ、かつグローバルに実施されるような規制の枠組みを策定することである。また、海運による商取引の流れを可能にする。これまでおよそ50の条約や協定、1,000を超す規則や勧告が採択された。1983年、IMOはスウェーデンのマルメに「世界海事大学」を設立した。大学は上級レベルで海運に携わる行政官、教育者、その他に対して高等訓練コースを提供する。マルタのベレッタにある「IMO国際海事法研修所」は1989年に設立され、国際海事法に関する法律家を養成する。総会はIMOの管理機関で、全171加盟国と3準加盟国で構成される。総会は、執行機関である40カ国構成の「理事会」を選出する。