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国際連合アジア太平洋統計研修所(SIAP)

United Nations Statistical Institute for Asia and the Pacific (SIAP)

SIAPとは

国連アジア太平洋統計研修所 所長 
シャイルジャ・シャーマ

国連アジア太平洋統計研修所(SIAP)は、開発途上国の政府統計職員を養成する専門機関です。同研修所は国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の地域機関で、千葉市幕張に置かれています。同研修所はアジア太平洋諸国だけでなく、アフリカや中南米、さらにヨーロッパを含めた全世界の政府統計職員を養成してきています。研修所は日本政府の尽力により、1970年に東京に設立されました。それ以来、194カ国/地域から約3万3千人の政府職員に統計研修を行っています。詳細はSIAPホームページ(英文) をご覧ください。

SIAPからのメッセージ

国の経済の包括的で持続可能な発展のためには、正確でタイムリー、かつ信頼できる統計の作成と利用がとても重要ですが、多くの発展途上国の政府統計は、人材が十分養成されていないこともあって、未だに十分整備されているとはいえません。彼らの統計能力を開発し、作成される統計の質を高め、統計の「証拠に基づく意思決定」への活用を推進することこそSIAPの最大の目的です。すなわち、政府統計職員の能力開発を通じて各国の経済社会の発展に貢献することです。

主要な研修コースは所在地である千葉市に途上国の政府職員を招いて行われますが(JICAとの共同実施コースで、滞在型コースを表すResidentialコースと呼ぶ)、他の多くの研修は、SIAP 講師が研修の招請国に出向いて行われます。SIAPの研修を受けた多くの職員は現在、各国の統計組織の重要なポストに就いて活躍しています。

研修のテーマは理論的なものから実践的なものまで大変幅広く、例えば統計分析、統計調査手法、統計業務プロセス、そして社会、人口、ジェンダー、経済、農業及び環境に関する統計など重要な政府統計を含みます。研修プログラムでは、政府統計職員が質の高い統計を作成、公表、利用し、また各国の統計組織を進歩させるための知識や技能を向上させることを目的としています。

Residentialコースでは、日本から学ぶことも大きな目的です。日本政府の統計組織への訪問のほか、地方自治体の統計部局を訪問し、データ収集・チェック、統計の作成、利用及び提供、また国と地方との効果的な協力などに関する日本の優れた事例について、現場に出向いて学びます。最近では、拡大する研修需要に対応するために、インターネットを活用したe-learningも充実させています。

SIAPは今後も開発途上国に統計研修を実施していくと共に、途上国と日本の人々の間の相互理解を深めることに貢献していきます。

お問い合わせ先

国際連合アジア太平洋統計研修所(SIAP)

〒261-8787
千葉県千葉市美浜区若葉3-2-2 日本貿易振興機構アジア経済研究所ビル 4F
Tel:043-299-9782 / Fax:043-299-9780
http://www.unsiap.or.jp(英語)