国際連合ボランティア計画(UNV)
United Nations Volunteers (UNV)
UNVとは
国連ボランティア計画(UNV)は世界の平和と開発を支援するためにボランティアリズムを推進する国連機関です。ボランティアリズムは開発のペースや性質を変える力を持っており、社会全体とボランティア個人に対して利益をもたらすものです。UNVは地球規模のボランティアリズムの啓発、ボランティアリズムを開発計画に統合するためのパートナーとの連携、そしてボランティアの動員を通して、世界の平和と開発に貢献しています。
UNVからのメッセージ
国連ボランティア計画(UNV)は、世界中の人々が生活のほんの少しの時間と活力をボランティア活動に使うことで、確実に開発と平和のペースは変わるはずだという信念をもっています。UNVの使命は、その潜在性を国連機関、政府、NGO等とのパートナーシップを通して実現していくことです。
1970年に国連総会で設立されて以来、UNVは世界中の約5万人の市民の皆様に、世界中で展開されている国連機関の活動に国連ボランティアとして参加する機会を提供するというユニークな活動を続けています。これまで、約900名の日本の市民の皆様にも活動に参加いただいており、現在も毎年80-90人の皆様が現場で活躍しています。また、UNVは2007年から日本政府が実施している「平和構築人材育成事業」に協力しており、有能な日本人専門家を国連ボランティアとして平和構築の現場に派遣することを通して、平和構築分野での日本人専門家の育成に貢献しています。
2011年は日本政府が提唱し、国連総会が決めた「ボランティア国際年」の10周年でした。世界中で、ボランティアが世界の開発と平和の重要なアクターであることを再認識され、今後のボランティアリズムの推進のための議論がなされました。UNVは、「ボランティア国際年」10周年を記念して、国連初の「世界ボランティア白書」を発表し、ボランティアリズムと「持続可能な開発」、「幸福(well-being)」との関係について議論し、2015年に期限を迎える「ミレニアム開発目標」以後の開発論議に、ボランティアリズムに関する新しい視座を示しています。
日本政府には、「ボランティア国際年」10周年を記念する国連総会決議を提案いただき、世界のボランティアリズムのさらなる推進のための主導的役割を担っていただきました。また、おりしも発生した東日本大震災では、約100万人以上の市民が、被災地支援ボランティア活動に参加し、日本のボランティアリズムの先進性を世界に示しました。さらに日本政府は、「ボランティア国際年」10周年のフォローアップとして、「次の10年におけるボランティア活動の統合」と題する国連総会決議も提案いただきました。
日本の皆様には、これを機に日本のボランティアリズムのすばらしさを世界に伝え、特に開発途上国のボランティアリズムをさらに応援いただくことを期待しております。
お問い合わせ先
国際連合ボランティア計画(UNV)
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学本部ビル8F
国際連合開発計画(UNDP)駐日代表事務所内
Tel:03-5467-7815 / Fax:03-5467-4753
http://unv.or.jp