国連総会決議
2005年は「スポーツと体育の国際年」
プレスリリース 04/077-J 2004年09月01日
国連は来たる2005年を「スポーツと体育の国際年(International Year of Sport and Physical Education)」とすることを決定しています。教育、健康、開発および平和を促進する上でスポーツと体育が果たす重要な役割について、国際社会の理解を高めることが目的です。
2003年11月17日 総会によって採択された決議 国連総会は、 その議題に「平和と開発のためのスポーツ」と題する検討項目と、その一要素として「スポーツと体育の国際年」と題する細目を含めるとの決定 を想起し、 教育、健康、開発および平和を促進する手段としてのスポーツと体育の役割を考慮し、 国連、その基金および計画、ならびに、国連教育科学文化機関(UNESCO)およびその他の専門機関が、その国別プログラムを通じ、スポーツと体育による人間開発の促進に果たす重要な役割を認識し、 2003年1月9日から10日にかけてパリで開催されたスポーツ・体育担当閣僚懇談会で出されたコミュニケでは、体育とスポーツの役割が十分に認識、促進されるようにするとの公約が表明されていることに留意し、 児童の権利に関する条約2、および、「子どもたちにふさわしい世界」と題する国連子ども特別総会の成果文書3で、教育は子どもの個性、才能および精神的・身体的能力を最大限に発揮させることを目指すものとすることが強調されていることを想起し、 また、国連教育科学文化機関の体育・スポーツに関する国際憲章4、および、2000年4月の世界教育フォーラムで採択されたダカール行動枠組み5、ならびに、スポーツと体育の役割を強調するその他関連文書も想起し、 開発と平和のためのスポーツに関する国連機関間タスクフォースの報告書に留意し、 スポーツと体育は、健康と身体発育だけでなく、社会的一体性と文化間の対話に必要な価値観の習得にとっても重要な手段であるにもかかわらず、多くの国々の教育制度で片隅に追いやられつつあることに留意し、 とりわけ子どもの労働、暴力、ドーピング、早期の専門化、過剰なトレーニング、搾取的な形態をとる商品化など、スポーツに携わる男女、特に若いスポーツ選手が直面する危険、ならびに、家族との時期尚早な別離、スポーツ、社会および文化面での絆の喪失といった、より目に見えにくい脅威や損失を憂慮し、 国際レベルで、より効果的なドーピング対策を促進する取り組みをさらに調整する必要性を認識するとともに、これに関連して、欧州理事会が確立したドーピング防止条約6、2003年3月3日から5日にかけて開催されたスポーツにおけるドーピングに関する世界会議で採択された「スポーツにおけるドーピング対策に関するコペンハーゲン宣言」、および、その他の関連国際法文書に留意し、
第52回本会議 |
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1 See Official Records of the General Assembly, Fifty-eighth Session, Plenary Meetings, 2nd meeting (A/58/PV.2) and corrigendum. 2 Resolution 44/25, annex. 3 Resolution S-27/2, annex. 4 See United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, Records of the General Conference, Twentieth Session, Paris, 24 October-28 November 1978, vol. 1: Resolutions. 5 Ibid, Final Report of the World Education Forum, Dakar, Senegal, 26-28 April 2000, Paris, 2000. 6 Council of Europe, European Treaty Series, No. 135. 7 See Resolution 55/2. |