国連グローバル・コンパクト
コミュニケーション・オン・プログレス(COPs)に関するガイドライン
プレスリリース 04/059-J 2004年07月08日
グローバル・コンパクト(GC)参加企業は、年次報告やサステナビリティ報告書あるいは他の企業報告書の中で、GC原則の実行状況をステークホルダーに毎年発表することが求められています。さらに概況説明書の提出と、GCおよびGCローカル・ネットワークのウェブサイト(いずれか一方のみも可)上に各報告書へのURLリンクを設定することが求められます。
GC誠実性(integrity)確保の措置を保つため、GC原則の実行状況を公表している企業のみがGCへの参加継続を認められます。
1.コミュニケーション・オン・プログレス(COPs)
COPsとは次の3項目を含みます。
- GC支持継続の表明を、最高経営責任者、会長、又はその他の経営幹部の公開状、又はメッセージによって示す。
- GCの原則に沿って実際に行った前会計年度の活動を、文書によって示す。
- 活動の結果得られた成果、あるいは得られることが期待される成果を、できる限り2002年のグローバル・リポーティング・イニシアチブ(GRI)ガイドラインなどの指標を用いて計測する。
注:COPsはステークホルダーに向けて既に発表されている年次報告書やサステナビリティ報告書に含まれるものとします。いずれの報告書も発表していない場合は、企業の主要な経済、社会、環境への取り組みについて書かれた、従業員や株主、消費者、その他のステークホルダー向けの他媒体をもってCOPsとすることも可能です。
2.COPs概況説明書とURLリンク
GC参加企業は、GC原則の実行状況を示す簡単な文書を提出することが求められます。インターネット上で公開する場合は、GCおよびGCローカル・ネットワーク(いずれか一方のみも可)のウェブサイトにURLリンクを設定することが求められます。インターネット公開しない場合は、ステークホルダーへの報告形態の説明と共に、電子文書を添付して送信することも可能です。URLリンクとCOPs概況説明書に関する詳細はGCウェブサイト(http://www.unglobalcompact.org) の “About the Global Compact(グローバル・コンパクトとは)” “How to Participate(参加するには)” “Further Documents(その他の文書)”の項目をご覧下さい(COPs概況説明書の提出は、認証コード “ungc” とパスワード “action” を入力し、ログインして行って下さい)。
GC事務所は、企業のCOPs説明書がいかなる言語で書かれていても、GCおよびGCローカル・ネットワーク(いずれか一方のみも可)のウェブサイト上にURLリンク設定があればこれを受理します。GCローカル・ネットワークの構築はこのような手続きの円滑化につながります。
COPsは、参加企業がGCとその原則への支持を具体的に示す重要なものです。同時に、リーダーシップを発揮し、ラーニング、対話、行動を促進するためのツールでもあります。