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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第64号】10/15付資料

2014年10月17日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第64号/20141015

 

イラク危機で新たな避難民が発生

1014国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、先週末に「イスラム国」と系列の武装集団によって攻略されたイラク中部の町ヒートから、約18万人が避難したことを明らかにしました。ほとんどがスンニ派の町民は、アンバール県のほか、カルバラーやバグダッドにも逃れています。「ヒートからの住民脱出で、イラクでは、この1年足らずで4回の大規模な避難民流出が起きたことになります」。UNHCR報道官はジュネーブで、このように述べました。一方、イラク北部では、包囲状態にある国境の町コバニからトルコに逃れ、再び国境を越えてドホーク県に流入するクルド系シリア人の数が増えています。UNHCRによると、コバニからトルコを経由してイラクに入国した難民は、ここ数日間で約5,400人に上ります。さらに避難民の流入が予測される中、UNHCRはイラク当局との間で、エルビル県の難民キャンプの拡張に向けた話し合いを行っているところです。

-詳しくはUNHCR のプレスリリースをご覧ください。

http://www.unhcr.org/543cf28c9.html

 

デ・ミストゥーラ特使、コバニでの虐殺を防ぐための行動を要求

ステファン・デ・ミストゥーラ国連シリア担当特使1010の記者会見で、可能な政治的プロセスに関し、幅広い協議を行ったことを明らかにするとともに、シリア国内と中東地域で協議を継続する意向を示しました。「私たちは現在、聞き手として各方面からの意見を聞き、可能な政治的プロセスに向けた地域、世界、各国の環境はどうなっているか、国連がそのプロセスを開始、促進することはできるか、そして、仮にできるとすれば、それはいつかを把握しようと努めています」。特使は記者団に対し、このように語りました。

また、デ・ミストゥーラ特使は、国連が暴力鎮静化の推進または促進と、シリアで困窮する民間人に対する人道アクセス拡大に引き続き注力していくことも明らかにしましたデ・ミストゥーラ氏は、国境の町コバニで身動きが取れなくなっている民間人数千人に迫る脅威について懸念を表明しつつ、国際社会に対して、「イスラム国」の進撃に緊急に対応し、虐殺を回避するよう強く促しました。

-記者会見での発言の詳細は、以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/offthecuff/index.asp?nid=3674

 

WFP、最も困窮したシリア難民に食料援助を優先的に提供

世界食糧計画(WFP)は1015、ヨルダンで食料引換券の支給を受けているシリア難民50万人のうち、最も弱い立場にある家族を優先する措置を講じていることを明らかにしました。その結果、食料を確保するのに十分な所得または支援を得ている約1万2,000世帯は、WFPの食料配給プログラムの対象外となります。この決定は、WFPが2014年初頭、ヨルダンで登録されたシリア難民が食料をどれだけ安定的に確保できているかについて行った調査を受けて、下されたものです。この調査では、シリア難民世帯の85%が、WFPによる食料引換券の支給を受けずに、十分な食料を確保できる資金を持っていないという結果が出ています。

-詳しくはWFP のプレスリリースをご覧ください。

http://www.wfp.org/news/news-release/wfp-prioritises-most-needy-syrian-refugees-food-assistance

 

FAO、アルラッカ県の農家に穀物種子を供与

国連食糧農業機関(FAO)は1014の記者声明で、4,500軒を超える小規模農家の作付けニーズを満たすため、アルラッカ県で1,000トン以上の穀物種子の配給を開始したと述べました。治安面の問題が残る中、FAOはシリア・アラブ赤新月社の支援を受け、アルラッカ県の7カ所で配給を予定しています。シリアのいわゆる「穀物ベルト」に位置するアルラッカ県は、国内の小麦生産の80%以上を占めています。

-詳しくはFAOのプレスリリースをご覧ください。

http://www.fao.org/emergencies/fao-in-action/stories/stories-detail/en/c/260036/

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

化学兵器禁止機関・国連合同査察団(OPCW-UN):

http://opcw.unmissions.org

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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国連食糧農業機関(FAO)は、4,500軒を超える小規模農家の作付けニーズを満たすため、シリアのアルラッカ県で1,000トン以上の穀物種子の配給を開始したことを発表した©FAO Photo
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、先週末に「イスラム国」と系列の武装集団によって攻略されたイラク中部の町ヒートから、約18万人が避難したことが明らかになった。イラクでは、この1年足らずで4回の大規模な避難民流出が起きている©UNHCR/D.Nahr