コフィー・アナン国連事務総長、
セルジオ・ヴィエイラ・デメロ氏をイラク特別代表に任命
プレスリリース 03/048-J 2003年06月02日
コフィー・アナン国連事務総長は5月27日、国連人権高等弁務官を務めるセルジオ・ヴィエイラ・デメロ氏をイラク特別代表に任命した。任期は4カ月。デメロ氏の不在に対応するため、事務総長は国連人権高等副弁務官(Mr. Bertrand Gangapersaud Ramcharan)を高等弁務官代行に任命した。
2002年の9月に国連人権高等弁務官に任命されるまで、デメロ氏は国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)代表を務めた。1998年には、国連本部において1年半の間、人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官を務めた。1999年6月~7月には、コソボに関する事務総長特別代表を務めている。
デメロ氏は1969年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で働いており、1996年1月には高等弁務官補佐に任命されている。バングラデシュ、スーダン、キプロス、モザンビーク、ペルー、レバノン等における人道援助・平和維持活動に関して、本部並びに現地において豊富な経験を持つ。また国連難民高等弁務官カンボジア特別代表、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)帰還部門担当、旧ユーゴスラビア国連保護軍(UNPROFOR)主任民事担当官、アフリカの大湖地域における国連地域人道調整官を歴任している。
ブラジルおよびフランスで教育を受け、パリ大学(パンテオン-ソルボンヌ)で2つの博士号を授与されている。1948年3月15日生まれ。