コフィー・アナン国連事務総長、国連広報局担当事務次長に
シャシ・タルーア氏を任命
プレスリリース 02/049-J 2002年06月10日
コフィー・アナン国連事務総長は、6月1日よりインドのシャシ・タルーア氏を広報局担当事務次長に任命することを確認した。タルーア氏は2001年1月以来、事務次長補レベルである広報局長代行の職務を果たしてきた。
それ以前には、事務総長室のコミュニケーション・特別プロジェクト部長(1998-2001年)、および事務総長の上級アシスタント(1997-1998年)を務めた。
1989年から1996年には、冷戦の終結を迎えて国連の平和維持活動がかつてなく拡大・進展する中で、平和維持活動担当事務次長の特別補佐として2名の国連平和維持活動の長を補佐し、さまざまな問題の処理に当たった。特に、1991年から1996年にかけては、旧ユーゴスラビアでの国連平和維持活動において重責を果たした。
タルーア氏の国連での職歴が開始したのは、国連難民高等弁務官(UNHCR)のスタッフに加わった1978年5月である。ジュネーヴのUNHCR本部で活動した後、ヴェトナムの「ボートピープル」問題が最も切迫した3年半にわたり(1981-1984年)、UNHCRシンガポール事務所長を務めた。
タルーア氏には6冊の著書がある。賞を獲得した政治風刺文学の『The Great Indian Novel』(1989年)、独立後のインドの政治・社会・経済の発展を記した『India:From Midnight to the Millennium』(1997年)などである。そのほか、雑誌記事、新聞の寄稿論文、幅広いジャンルにわたる出版物の書評など、多数の文章を発表している。
1998年1月、タルーア氏は、スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムで、「明日の世界的リーダー」の1人に選ばれた。また、英連邦諸国の作家を対象としたCommonwealth Writers’ Prizeをはじめ、ジャーナリズムと文学のいくつかの賞を贈られている。
1956年ロンドン生まれのタルーア氏は、インドとアメリカで教育を受け、タフツ大学で2つの修士号を取得したあと、1978年に同大学フレッチャー法・外交学部で博士号を取得した。また、アメリカのピュージェット・サウンド大学から国際問題文学博士の名誉称号を受けている。
タルーア氏は、ニューヨーク人文研究所の特別会員およびインド・アメリカ芸術評議会の顧問委員会のメンバーに選ばれている。双子の息子の父。
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SG/A/803
BIO/3426