キッコーマン社、日本から初めて国連の「グローバル・コンパクト」に参加
プレスリリース 00/11-J 2001年02月01日
この度、日本企業として初めて、キッコーマン株式会社が国連の「グローバル・コンパクト」への参加を表明されました。このことは、茂木友三郎キッコーマン株式会社代表取締役社長からのコフィー・アナン国連事務総長宛ての書簡の中で明らかにされたものです。
「グローバル・コンパクト」は、コフィー・アナン事務総長が2年前の1999年1月、ダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて提案したイニシアチブです。国連は、グローバル化がもたらす数々の挑戦に取組むためには企業や市民社会にも国連の活動に積極的に参加してもらう必要がある、との認識を強めてきました。その一環として国連は、グローバル化の恩恵を全ての人が得られるようにするために、世界の有力企業1,000社が企業活動を行う中で環境、人権、労働基準の3分野の普遍的な原則を守り、促進し、適用するよう求めています。
アナン国連事務総長は、今年のダボス世界経済フォーラム(2001年1月28日)で行った基調演説の中でこの構想に関するこれまでの進捗状況を明らかにし、「グローバル・コンパクト」への更なる参加を訴え、2002年までに1,000の世界の主要な企業に参加してもらうという目標を提案しました。「『グローバル・コンパクト』には世界の代表的な企業だけではなく、国際的な労働組合や市民社会を代表する人権擁護の分野で活発なNGOも広く参加しています。これらの参加者すべてが、自らが得た教訓を国連というフォーラムで学び、悪い実践を排除し、他に模範を示すことが必要です。」とアナン事務総長は訴えました。さらに同氏は「『グローバル・コンパクト』は決して取り締まりの制度や運営上の規約ではありません。何ができて、できないのかをお互いに学び、教訓を得る大切な場なのです。」と述べています。
※ 現在、キッコーマン社の他、日本の代表的な企業数社が「グローバル・コンパクト」の参加を検討中です。「グローバル・コンパクト」に関する詳しい情報はホームページ www.unglobalcompact.org をご参照下さい。