加藤登紀子氏、国連環境計画の特使に
2000年10月27日
日本の著名なフォーク・シンガー、加藤登紀子氏がこのたび、国連環境計画(UNEP)の「特使」に任命された。10月30日、総理官邸で行われたセレモニーで発表された。
UNEPのクラウス・テプファー事務局長はメッセージを送り、加藤氏がアジア太平洋における環境に対する認識向上に貢献し、問題に取り組む上での支援構築を助けるだろう、と述べた。
「20世紀後半に私達が直面した巨大な挑戦は依然として残っており、気候変動、生物多様性の損失、ならびに、大気、土壌および水の汚染などの課題につき、私達はこれまでにも増して、即座の注意を傾ける必要がある」とテプファー氏は語る。
「こうした課題の中には、オゾン層の消失など、グローバルな性質を有するものもあれば、珊瑚礁や森林の破壊など、局地的な人口圧力と貧困の問題から生じることが多いものもある。」
「私達は時折、直面している挑戦の規模とその複雑さにめまいを感じるかもしれない。幸いなことに、私達が環境に与える影響を小さくする方策は存在し、人々による実践には勇気づけられる成功例も多い。」
「加藤氏は自らの名前と才能をメッセージに乗せることにより、無関心を打破し、資金、意識および精神を高めることに貢献できる」とテプファー氏は述べている。加藤氏の歌手としてのキャリアは40年を超える。同氏は1960年代、日本の歌謡祭で大きな賞をいくつか受賞し、初めて脚光を浴びた。以来、同氏はカーネギー・ホールでコンサートを開き、フランス政府から文化勲章を授章するとともに、WWF日本委員会の評議員およびパンダ大使としての役割を通じ、環境保全に関する認識向上に貢献している。
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