タルヤ・ハロネン
(H. E. Ms. Tarja Halonen)
ミレニアム・サミット共同議長
2000年09月01日
タルヤ・ハロネン氏は2000年2月、フィンランド共和国大統領に選出され、3月1日に就任した。ハロネン大統領は、人権の促進に関する価値ある業績により、世界的に著名である。同氏はまた、フィンランドの社会保障立法の策定にも大きな影響力を及ぼした。
ハロネン氏は1943年生まれ。法学修士号を有し、労働組合弁護士を職業とする。同氏は長年にわたり、フィンランド政界における重要人物として活躍し、1979年から2000年まで国会議員であったほか、1995年から2000年にかけては外務大臣を務めた。
国会議員となる以前、ハロネン氏は1969年から1970年にかけ、フィンランド全国学生連合の社会問題担当書記および総書記を務めた。1970年から1979年にかけてはフィンランド労働組合中央機関の弁護士を、1977年から1996年まではヘルシンキ市議会議員をそれぞれ務めている。
ハロネン大統領の政治家としての経歴は1974年から1975年にかけ、首相の国会担当秘書官を務めたことから始まった。国会議員に選出後は、社会問題委員会議長(1984~1987年)、法務委員会副議長(1991~1995年)および国会大委員会議長(1995年)を歴任している。
ハロネン大統領はまた、まず1991年から1995年にかけての欧州議会フィンランド代表団の副議長として、後に、1997年の欧州閣僚理事会でフィンランドが議長国を務めた際の外務大臣として、欧州理事会でも積極的な役割を果たした。同氏はさらに、1998年から1999年にかけ、欧州理事会の賢人委員会メンバーも務めている。
大臣職として、ハロネン大統領は社会・保健大臣(1987~1990年)、法務大臣(1990~1991年)、北欧諸国協力大臣(1989~1991年)および男女平等担当大臣(1989~1991年)を歴任している。
ハロネン大統領は人権、民主主義および市民社会の諸問題に細心の注意を払っている。同氏は演劇に関心があり、演劇関係の役職も歴任している。子どもと若者向けの演劇にも造詣が深い。その他、同氏は美術史にも興味があり、自身でも絵画をたしなんでいる。同氏はまた、リトミック体操競技にも関与しており、フィンランド体操・フィットネス協会の理事を務めたこともある。