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ユネスコ、国際婦人デー(3月8日)に向け
「3月8日:女性がニュースを作る日」の活動を開始

プレスリリース 00/14 2000年02月22日

 パリ発、1月31日-ユネスコは「国際婦人デー」に際し、女性のジャーナリストにニュースの編集を担当させるべく、「3月8日:女性がニュースを作る日」という活動を発足させます。3月8日を「女性にニュースを作らせることによって記憶に留める日」とするため、ユネスコの松浦晃一郎事務局長はきょう、メディアに対するアピールを発しました。以下はそのアピールの全文です。

 「私は全世界のメディアに対し、2000年3月8日の『国際婦人デー』には、女性のジャーナリストにニュースの編集を担当させるよう要請します。ジャーナリスト、メディア、そしてこれらを代表する機関が一致団結してこのイニシアチブを成功させれば、史上初めて、印刷・放送メディアの両方で、1日のニュースの編集を全世界で女性が担当することになります。
 メディアで重要な編集のポストに就く女性ジャーナリストの数を依然として制限しているガラス天井に注意を喚起することにより、ユネスコは1995年北京での第4回世界女性会議でなされた、女性にとって平等の職業機会を守るというコミットメントを追求しています。私は、職場のあらゆるレベルで男女の平等が達成されるまで、この問題を各々の社会、そして国際社会の課題の中心に据えておかなければならないと固く信じています。
 このように、メディアにおける機会平等に焦点を当てることで、ユネスコはまた、もう一つの重要な点を強調したいと考えています。すなわち、独立的で多元的な情報の自由な流れがもっともよく保障されるのは、性別、民族的出自、宗教あるいはその他何らかの関連性のない要因によることなく、純粋な職務能力を基準として、すべての有能なジャーナリストが編集者およびメディア幹部となれる平等な機会を与えられた場合であるということです。
 国際婦人デーは、女性の現状に対する認識を高め、女性が直面する障害への対処を図る機会を提供するものです。2000年3月8日を、女性にニュースを作らせることによって記憶に留める日としようではありませんか。」

 

 ユネスコは、イニシアチブの実施方法に関する決定を各メディア機関に委ねる考えであります。女性が重要な編集ポストに就いたことのないメディア機関にとって、「3月8日:女性がニュースを作る日」の活動は、選ばれたジャーナリストだけでなく、編集部全体およびその受け手にとっても、重要な前進を意味しうるでしょう。メディア機関ですでに幹部職にある女性は、自身で当日のニュース制作を担当することも、また他の女性ジャーナリストにこれを任せることもできるでしょう。
 ユネスコはメディア機関に対し、新設のウェブサイトhttp://www.unesco.org/march8を通じ、イニシアチブへの参加登録を行うよう呼びかけています。イニシアチブに対する意見や提案も受け付けており、サイトに掲示することも可能です。