日本の気象キャスター向けに 世界遺産への気候変動の影響を伝えるためのツール集
2015年11月17日
2015年11月30日から国連気候会議(COP21)がフランスのパリで開催されるのを前に、国連広報センターはこのたび、日本の気象キャスターらが活用する目的で、日本で登録されている世界遺産に気候変動がどのような影響を与えているのかを示した映像等のツール集を公開しました。
これは、気象キャスターや気象予報士らが気象・環境・防災に関する啓発活動などのために組織している特定非営利活動法人気象キャスターネットワークと連携して制作したものです。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書などをもとに、日本で登録されている世界遺産である知床、白神山地、富士山、京都、屋久島の5つについて、現在あるいは将来、気候変動によるものと見られる影響や懸念を、動画や写真、解説CG、説明ナレーション原稿をセットにして解説しています。知床では、流氷の減少により海から陸につながる豊かな生態系が変化しつつあります。また、白神山地のブナ林が温暖化で失われる恐れがあること、京都では温暖化によって桜の開花が早まり、紅葉の時期が遅くなっていることなどを指摘しています。
ツール集を入手ご希望の方は、気象キャスターネットワーク(電話:03-5832-9401、メール:wcn-info@weathercaster.jp)までご連絡ください。