国連事務総長、山下真理氏を国際連合広報センター(東京)所長に任命
プレスリリース 10-031-J 2010年06月08日
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、山下真理氏(日本)を東京の国連広報センター(UNIC)所長に任命すると発表しました。山下氏は7月中旬に就任の予定です。
山下氏は現在、国連ネパール・ミッション(UNMIN)の政務室長を務めています。国連でのキャリアは20年に及び、最近は政治局東南アジア・太平洋チームのリーダーとして、ミャンマーやフィジー、東ティモール、東南アジア諸国連合(ASEAN)関係と調停支援を中心とした活動を行っています(2007~2010年)。南部アフリカ担当政務官を務めていた時期(2001~2007年)には、アンゴラ、北部ウガンダおよびジンバブエ担当の事務総長特別代表の支援にもあたりました。
また、山下氏は政務/選挙支援専門家として、国連東スラボニア、バラニャおよび西スレム暫定機構(UNTAES)の次席選挙事務官(1996~1997年)や、欧州安全保障協力機構(OSCE)・国連アルメニア合同活動の国連側調整官(1994年)も歴任しています。政治局選挙支援部(1992~2001年)では、アフリカ、アジアおよび中南米で20件以上の選挙支援プロジェクトを担当しました。山下氏は1990年12月、事務総長の情報収集調査室の政務官補佐として国連に加わっています。
国連に勤務する以前、山下氏は東京でCleary, Gottlieb, Steen and Hamiltonの法律事務(1990年)を、フレッチャー法律外交大学院(米国)で研究助手(1989~1990年)を、国連広報センター(東京)で所長特別補佐(1988年)をそれぞれ務めたほか、企業幹部や客員研究者向けの通訳/翻訳(1984~1988年)にも携わっていました。
山下氏はフレッチャー法律外交大学院で法律外交学修士号を、上智大学で法学学士号を取得しています。既婚で息子1人。