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リオ+20:潘基文(パン・ギムン)事務総長による閉会挨拶

プレスリリース 12-026-J 2012年06月25日

全ての演説が終わりました。ここから本格的な活動が始まります。

会議は成功を収めました。

加盟国、そして世界の指導者である皆様は、持続可能な開発を目指すという決意を新たにしました。

私は成果文書の採択を歓迎します。

また、ブラジル政府、特に個人的なリーダーシップを発揮し、リオ+20、すなわち“私たちが望む未来”に献身的に貢献された[ジルマ]ルセーフ大統領にも感謝いたします。

合意により採択された成果文書は、豊かな社会、経済、環境の強固な基盤となるものです。それはまた、私たち全員が持続可能な道を歩むための道標にもなります。

私たちには今後、成果をさらに積み上げてゆく責任があります。

リオ+20は、根本的な原則を確認し、欠かすことのできない決意を新たにし、私たちの新たな方向性を定める機会となりました。

皆様はここリオで、普遍的な持続可能な開発目標(SDGs)を設定し、持続可能な開発を支援するための国際的な体制を強化することで合意しました。

皆様はジェンダーの平等の重要性、水と食料を得る権利、そして貧困に取り組む必要性を確認しました。

皆様は、持続可能な消費と生産に関する10カ年枠組みを採択し、グリーン・エコノミーの可能性を認識しました。

皆様は市民社会に連携を呼びかけました。

そして、市民社会もこれに応えました。

各国政府、国際開発金融機関、民間企業、市民社会はここリオで、ほぼ700件、総額数千億ドルに上る拠出を公約しました。

これら膨大な数字は、持続可能な開発に対する投資の規模と成長を物語るものといえます。

変革に向けたグローバルな機運が高まっていることも、こうした数字に表れています。

今、私たちの仕事は、後戻りができないような勢いを作り上げることにあります。

なぜなら、前途は長く、そして多難だからです。

依然として、あまりにも多くの人々が貧しく、空腹を抱え、簡単に予防できる病気にさえかかりやすい状態にあります。

そして、こうした人々が豊かになるチャンスを高められる環境的な基盤は、かつてないほど厳しい脅威にさらされています。

稀少な資源を軽率に消費することは、もうできません。

脆弱な生態系を不用意に汚染することは、もうできません。

短期的なニーズを満たすために、私たちの未来を犠牲にすることなど、もうできないのです。

今週初め、ユース代表のブリタニー・トリルフォードさんは、時間が刻一刻と過ぎていること、そして未来が皆様の掌中にあることを改めて訴えました。

皆様はここリオで、こうした課題を認識しました。

そして、全人類のために今もそして将来においても、課題に取り組み続けるという決意を新たにしました。

私は皆様に賛辞を送り、そして感謝します。

しかし、本格的な活動は今から始まります。

リオ+20は今後に向け、しっかりとした基盤を作り上げました。

そして、今後の活動に向けたツールも準備しました。

今こそ行動のときです。私は皆様のリーダーシップと強い決意を頼りにしています。ありがとうございました。

Muito obrigado(ポルトガル語で、どうもありがとうございました)

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-リオ+20成果文書(英語)はこちらをご覧ください。

-リオ+20の基本情報・特別ページ(日本語)はこちら。