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世界化学年 2011

プレスリリース 10-106-J 2010年12月22日

国連は2011年を「世界化学年(International Year of Chemistry)」とすることを決定しています。
化学の重要性に対する社会の理解を促進すると共に、持続可能な社会の実現の上で化学の果たす役割を再認識することが目的です。以下は同国際年の決定にあたって採択された国連総会の決議です。

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A/RES/63/209
配布:一般

第63会期
検討項目49
 2009年2月3日
総会により採択された決議
[第2委員会の報告(A/63/414およびCorr.1)に基づく]
63/209. 世界化学年2011

国連総会は、

国際年の宣言に関する2006年12月20日の総会決議61/185を想起し、

私たちの世界の物的性質に関する人類の理解は、とりわけ、私たちの化学の知識に基礎をおいていることを認識し、

化学についての学識が、地球の気候変動のような課題に対処すること、清潔な水、食料とエネルギーの持続可能な源を供給することおよび全ての人々の福祉のために危険のない環境を維持することにおいて決定的であることを強調し、

化学の体系的な知識およびその応用が、薬品、燃料、金属およびほとんど全ての他の工業製品を生産することを考慮し、

2011年という年が、マリア・スクロドフスカ=キューリーにノーベル化学賞が授与されてから100周年にあたり、自然科学に対する女性の貢献を祝う機会を提供していることを認識し、

また2011年という年が、国際化学会協会の創立100周年にあたり、国際的な科学協力の必要性を強調する機会を提供していることも認識し、

世界化学年としての2011年の国際連合による宣言の提案を、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の理事会がその179回会期で採択したことに留意し、また、2011年を世界化学年と宣言するという国際純正・応用化学連合の、2007年の理事会会合での、全会一致の決議にも留意し、

世界中の国および地域のレベルでの化学活動を調整しまた促進する国際純正・応用化学連合の主導的役割を認識し、

1.2011年を「世界化学年」と宣言することを決定する。

2.国際連合教育科学文化機関(UNESCO)を主導的機関および当該年のフォーカルポイントとして指名し、また、国際連合システムの他の関連団体、国際純正・応用化学連合並びに世界中のそれに関連する組織や連合と協力して、それが当該年中に実現することになっている活動を組織するために招請し、また、これに関連して、当該年の活動は、民間部門からのものを含む自発的拠出金から、資金提供されることに留意する。

3.全加盟国、国際連合システムおよび全ての他の関係者に対し、化学の重要性の認識を社会の中で増すこと、また新知識および化学的活動に対する広がったアクセスを助長することを目的としてあらゆるレベルでの行動を促進するために当該年を利用することを奨励する。

第72回本会議
2008年12月19日

世界化学年の公式サイト: http://www.chemistry2011.org/
世界化学年日本委員会:http://www.iyc2011.jp/