オーストラリア出身のジェーン・コナーズ氏を性的搾取・虐待の被害者の権利保護を担当する初の国連アドボケートに任命
2017年08月30日
2017年8月23日 – アントニオ・グテーレス事務総長はこのたび、オーストラリアの法律専門家で長年の人権擁護者でもあるジェーン・コナーズ氏を、性的搾取・虐待の被害者の権利保護を担当する初の国連アドボケートに任命しました。
今回の任命は、事務総長が報告書『性的搾取・虐待からの保護のための特別措置:新しいアプローチ』で、国連が被害者の権利と尊厳を性的搾取・虐待の予防と対応への取り組みの最前線に据える旨の誓約を行ったことを受けたものです。
現在、ジュネーブのアムネスティー・インターナショナルで法務・政策担当国際アドボカシー・ディレクターを務めるコナーズ氏は、学界、国連、そして市民社会の場でも、人権擁護と人道援助に関する長く多面的な経験を積んでいます。
コナーズ氏は被害者の権利擁護者として、関連の国連システム主体との連携により、被害者支援に関する総合的かつ戦略的な対応の促進にあたります。
コナーズ氏は政府機関、市民社会、各国の法律・人権機関と協力し、支援ネットワークの構築や、被害者救済を含む国内法の全面的適用の確保にも努める予定です。
コナーズ氏はアムネスティー・インターナショナルに加わる以前、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)で調査・発展の権利担当部長を務めていました。また、OHCHRでは、人権条約部での職務や、特別手続き担当課長としての経験もあります。
1996年から2002年にかけては、ニューヨークの国連経済社会局女性の地位向上部で、女性の権利担当課長を務めました。
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