日本のお笑い芸人が京都でSDGs(エス・ディー・ジーズ)ネタに挑戦
2017年10月18日
日本のお笑い芸人たちが2017年10月13日、日本文化の中心地である京都で国連の後援により開かれた特別イベントに参加し、持続可能な開発目標(SDGs)をネタに盛り込んで観客を笑わせる技を競いました。
根本かおる国連広報センター所長は「エンターテインメントが持つ影響力のおかげで、きょうのお笑いパフォーマンスが、これほど多くの人々にSDGsへの関心を持っていただけるきっかけとなったことを目の当たりにでき、感激しています。笑うことは人々の心を開き、お笑いとエンタメは人々の垣根を取り払うことができるのです」と語っています。
この創造性に富んだ試みは、国連広報センターが今年はじめ、約6,000人のお笑い芸人を抱える芸能界大手、吉本興業との間で立ち上げた特別の協力関係により可能になりました。
ジェフリー・ブレズ国連広報局アウトリーチ部NGOとの連携ならびにアドボカシー&スペシャルイベント課チーフは、2030年までに地球を持続可能な未来へと導くこの基本計画について国連が広く情報を発信するためには、クリエイティブ関係者の協力が必要だと述べました。
吉本興業の大﨑洋・代表取締役社長は「困難な事 難しい事 長い時間を要するかもしれない事 皆んなでやらなければいけない事 大切な事 そんな事をわかりやすく やさしく!」と語っています。
イベント主催者の発表によると、5組のチームがそれぞれの色のSDGsロゴの付いたTシャツ姿でステージに登場。各チームには、17のゴールのうち少なくとも3つをネタに盛り込み、芸を披露するというお題が出されました。
最後に登場したNON STYLEのコンビは、野球選手とその彼女という設定で、野球選手が彼女への誕生日プレゼントを考えるというネタに計11のゴールを盛り込みました。審査員を務めた根本所長は、NON STYLEを最優秀賞に選び、国連グッズを授与しました。
このイベントは「京都国際映画祭2017」の一環として開催されたものです。
10月12日に国連教育科学文化機関(UNESCO)から世界遺産にも認定されている西本願寺でオープニングセレモニーが行われたこの映画祭は、15日まで開催されました。
映画祭ではその他、SDGsをテーマとするイベントとして、日本屈指のクリエイターたちが制作したSDGsに関する短編プロモーション映画の上映会や、お笑い芸人のメッセージを盛り込んだ17のSDGsスタンプを集める子ども向けスタンプラリーも開催されました。
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