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世界人権宣言60周年記念「人権パスポート」発行のお知らせ~日本での署名第一号は、落語家の桂文珍さん~

プレスリリース 08-udhr-J 2008年10月11日

「人権パスポート」の日本語版が制作され、その日本での記念すべき署名第一号として落語家の桂文珍さんが10月8日(水)、大阪市の吉本興業株式会社・本社で署名を行いました。世界人権宣言が誕生したのは1948年12月10日。奇しくも同日、桂文珍さんはこの世に生を受けました。

桂文珍さんは、落語では過去の身分制度がネタになっていることにも触れつつ、「人間は矛盾をもったものです。人は人権を軽視したくなる部分があるようです。だからこそ人権は守らないといけない。…そんな気持ちが自分の中にあることを認めた上で、自分の負の部分を管理することが大事なのでしょうな」と語りました。「そのことを忘れないために、『人権パスポート』を持つということは意味があると思います」。桂文珍さんの署名が入ったパスポートは、今後、リレー形式で著名人の方々に手渡されて署名を連ねていく予定です。

「人権パスポート」は、世界人権宣言60周年を迎えるにあたり、アムネスティ・インターナショナルと国連広報センターがより多くの方が人権について親しみ、学んでいただくことを願い、協力して制作したものです。詩人・谷川俊太郎さんの言葉とベルギーの画家ジャン・ミシェル・フォロンのイラストでつづられた人権パスポートは、とかく難解になりがちな世界人権宣言を身近に感じさせてくれるとともに、世界のどの国・地域でも通用する普遍的な存在として長く皆さんの手元に置いていただけます。

世界人権宣言は、すべての人が読み、理解することで、かけがえのない自分を守ることができるとともに、他の人の尊厳や価値を大切にすることができます。皆さんもぜひパスポートを手にとって人権宣言を理解し、そのビジョンを実現することを約束する「署名欄」にサインをしてください。人権パスポートの入手方法については、https://www.unic.or.jp/udhr をご覧ください。

【世界人権宣言とは?】
60年前の1948年12月10日、国連総会は「世界人権宣言」を公布し、これを採択しました。世界人権宣言は、人権および自由を尊重し確保するために、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」です。普遍的な人権を認める初の文書である同宣言は、現在までに360以上の言語に翻訳されており、世界でもっとも広く翻訳されている文書の一つといえます。