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国連総会決議 世界自閉症啓発デー

プレスリリース 09-014-J 2009年04月02日

国連は毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)と定め、すべての加盟国、国連システムの関係機関その他の国際機関、ならびにNGOや民間セクターを含む市民社会に対し、自閉症に対する世論の認識を高めるよう促しています。以下は、同国際デーの決定にあたって採択された国連総会の決議です。

第62会期                             
検討項目66 (a)

A/RES/62/139
配布:一般
2008年1月21日

総会により採択された決議
[第3委員会の報告(A/62/435)に基づく]
62/139. 世界自閉症啓発デー

国連総会は、

2005年世界サミット最終文書 および国連ミレニアム宣言 、ならびに、経済、社会および関連分野に関する主要な国連会議およびサミットの成果を想起し、

また、「児童の権利に関する条約 」、ならびに、障害を持つ子どもが、他の子どもと平等な人権と基本的自由の全面的享受はもとより、尊厳を確保し、自立を促進し、かつ、そのコミュニティへの積極的な参加を容易にする条件の中で、完全かつ人間らしい生活を享受すべきことを謳った「障害者の権利に関する条約 」も想起し、

すべての障害者のあらゆる人権および基本的自由の全面的実現を確保、促進することは、国際的に合意された開発目標の達成に欠かせないことを確認し、

生後3年間のうちに発現する自閉症は、脳の機能に影響を及ぼす神経障害に起因し、一生続く発達障害であり、その影響は主として、性別、人種または社会経済的地位を問わず、多くの国々の子どもに及び、また、その特徴は社会的相互作用における機能的障害、口頭その他のコミュニケーション上の問題、ならびに、限定された反復的な行動、関心および活動にあること を意識し、

世界のあらゆる地域で子どもの自閉症が広がり、高い罹患率に達していること、ならびに、その結果として、各国政府、非政府組織(NGO)および民間セクターが実施する長期的な保健医療、教育、訓練および介入プログラムを発展させるという課題があること、また、子どもやその家族、コミュニティ、社会に深刻な影響が及んでいることを深く憂慮し、

個人の成長と発達には、早期の診断、ならびに、適切な研究および介入が不可欠であることを想起し、

1.4月2日を「世界自閉症啓発デー」に指定し、これを2008年から毎年、記念することを決定する。

2.すべての加盟国、国連システムの関係機関その他の国際機関、ならびに、NGOおよび民間セクターを含む市民社会に対し、自閉症に対する世論の認識を高めるため、「世界自閉症啓発デー」を記念するよう働きかける。

3.加盟国に対し、家庭レベルを含む社会全体で、自閉症の子どもに対する認識の向上を図る措置を講じるよう促す。

4.事務総長に対し、本決議について、すべての加盟国および国連機関の注意を喚起するよう要請する。

第76回本会議
2007年12月18日