国連とオリンピック停戦
2018年02月09日
古代ギリシャのエケケイリア、すなわち「オリンピック停戦」の伝統は、紀元前8世紀に生まれ、オリンピック大会の聖なる原則とみなされてきました。国際オリンピック委員会(IOC)は1992年、すべての国にこの停戦を守るよう呼びかけ、この伝統を復活させました。総会は1993年10月25日の決議48/11により、オリンピック開会の7日前から閉会の7日後まで、加盟国に停戦を守るよう強く訴えました。2015年に世界のリーダーが採択した持続可能な開発のための2030アジェンダは、スポーツが持続可能な開発における「(実現への)重要な鍵」であることを再確認しています。
オリンピック・ムーブメントには、スポーツの教育的価値を通じ、人類にとって平和な未来に貢献するという理想があります。それはオリンピック大会という、最大の国際的スポーツ・イベントに世界各地のアスリートたちを結集させ、平和の維持、相互理解、親善という、国連と共通する目標の推進を目指すものです。こうした共通の目標を体現するため、IOCは1998年、オリンピック大会のあらゆる競技会場に国連旗を掲げることを決定しました。一方、国連は数多くの協定やパートナーシップを通じ、IOCやオリンピック関連機関全体との協力を拡大しています。
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