第64回国連総会議長 アリ・アブドゥサラム・トレキ氏
プレスリリース 09-042-J 2009年09月15日
アリ・アブドゥサラム・トレキ氏(リビア)は2009年6月10日、第64回国連総会議長に選任されました。トレキ氏は2004年以来、リビアのアフリカ連合問題担当長官(大臣格)を務めています。
トレキ氏は国連問題に造詣が深く、総会第4委員会(非植民地化)の委員長と国連人権委員会のリビア代表を兼任した1982年から1984年のほか、1986年から1990年、さらに最近では2003年の3度にわたり、リビアの国連常駐代表を務めました。これに先立つ1982年には、第37回総会の副議長を務めた経験もあります。
外交と国際関係の分野で経験豊富なトレキ氏は、1995年から1999年にかけリビアの駐仏大使、1991年から1994年にかけカイロ(エジプト)のアラブ連盟常駐代表、1977年から1980年に外相をそれぞれ歴任しています。
トレキ氏はアフリカ連合の創設に重要な役割を果たしたほか、スーダン、チャド、エチオピア/エリトリア、ジブチ/エリトリアをはじめとするアフリカに加え、ボスニア・ヘルツェゴビナ、キプロス、フィリピンなど他地域での紛争の調停にも直接に関与しました。
40年にわたるキャリアを誇るトレキ氏は、旧アフリカ統一機構や、さらに最近ではアフリカ連合閣僚執行理事会の会合など、アフリカの数多くのサミットや会議でリビアの代表団を率いてきました。また、アラブ連盟のサミットや会議でリビアの代表団長を務め、1976年から1977年にかけては、アラブ連盟閣僚理事会の議長にも就任しました。さらに、イスラム諸国会議機構のサミットや閣僚会議でもリビアの代表団を率い、イスラム諸国閣僚理事会の議長に就任した経験もあります。非同盟運動(NAM)の閣僚級会合と1979年にキューバで開かれたNAMサミットでも、リビアの代表団長を務めました。
トレキ氏は欧米やアフリカ、アジアの大学から名誉博士号を授与されたほか、全世界で多くの政府から叙勲を受けています。
トレキ氏は1938年、リビアのミスラータ生れ。リビアのベンガジにあるガリューニス大学で歴史学士号、フランスのトゥールーズ大学で政治史博士号を取得。アラビア語、英語、フランス語に堪能。
トレキ氏は既婚で子ども4人。