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気候変動サミット ~グリーン成長を促進し、地球を守る~ (2009年9月22日、ニューヨーク国連本部)

プレスリリース 09/045-J 2009年09月22日

“よくある質問”から

◎なぜ気候変動サミットが必要なのでしょうか。

2007年末、バリにおいて、各国は気候変動に対処するためのグローバルな協定に関する新交渉を開始することに合意しました。協定締結の目標は、2009年にコペンハーゲンで行われる気候変動会議となりました。その目標を達成するため、各国は加速的な交渉スケジュールを定めました。

しかし、建設的な交渉への道を開くのは簡単ではありません。各国は現在、最高レベルの政治指導が必要な段階に達しています。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、政治の最高レベルの関心が気候変動に関する加速的行動の必要性に向けられるよう、このサミットを招集しました。また、各国の交渉担当者がコペンハーゲン前に迅速かつ大きな進歩を達成できるよう、各国首脳に明確な政治的刺激を与えることも、サミット開催の目的です。サミットの前提となっているのは、十分な政治的意思さえあれば、各国はコペンハーゲンにおいて、公正、包括的、かつ公平で、効果的対応のための科学的ボトムライン(最終的な決算)を満たす合意に到達できるという考え方です。

◎なぜ国や政府の長が出席しなければならないのですか。

気候変動は、今日最も重要な地政学的問題であり、経済の安定から人々の健康、エネルギーの安定、開発、国際的な治安にいたるまで、あらゆるものに影響を与えます。文字通り、国家の長が関わるべき緊急を要する優先課題です。

行動が今すぐ必要です。気候変動にコントロールが利かなくなるのを止めるため、コペンハーゲンにおいて公正かつ効果的で包括的なグローバル協定を締結することが必要なのは明白です。コペンハーゲンで成果が得られれば、世界経済の変革を活性化させ、気候変動に抵抗力がある開発を強め、最緊急課題である世界で最も貧しく脆弱な人々を気候変動の避けられない影響に適応させていくことができます。

◎気候変動については他のハイレベル会合でも話し合われているのに、なぜサミットが必要なのですか。

確かにG-8や主要経済国フォーラムなど、他のハイレベル会合でも気候変動の問題が議題にのぼっています。ピッツバーグで開催予定のG-20サミットでも取り上げられる予定です。しかし、これらのどの会合も事務総長がこのたび招集する気候変動サミットほど包括的ではありません。気候変動サミットは、最大の排出国から最も脆弱な国までが対等の立場で話し合う唯一のハイレベルな会合です。気候変動はグローバルな対応を必要とするグローバルな課題です。議論にはすべての国が参加しなければなりません。

◎サミットではどのような成果が得られますか。

サミットは交渉の場ではありません。世界の指導者たちが互いに直接話し合う場です。宣言やコミュニケのような公式の成果文書はありません。事務総長がサミット終了時に議長総括を発表します。この総括は、討論の間、およびサミット参加者から事前に出された意見をまとめたものであり、コペンハーゲンでの気候変動会議で有効な成果を得ようとする各国指導者たちの政治的意思を表したものとなります。

◎議長総括は何を達成するのですか。

議長総括は、交渉の指針となる政治的刺激とビジョンを結集します。各国首脳がコペンハーゲンでの合意の必要性を確信し、これを実現するために必要な政治的意思と努力を注ぎ込む用意があるという強力なメッセージです。総括そのものには法的拘束力はありません。

◎サミットでは目標設定が行われますか。

サミットで目標設定の交渉は行われません。交渉は、国連気候変動枠組み条約のもとでの公式交渉プロセスの役割です。

◎ハイレベル会合は公開されるのですか。

複数の首脳がスピーチを行う開会式と閉会式は公開され、インターネット配信されます。しかし、討論の多くはラウンドテーブル(円卓会議)形式で行われ [午前4回、午後4回]、可能な限り最高レベルの首脳または代表者のみが出席します。目標は首脳同士の間で、政治的はずみをつけられるような集中的かつ率直な討論を行うことです。事務総長が総括を行う閉会式は公開されます。また事務総長は閉会式直後に記者会見を行います。

◎誰がラウンドテーブルの議長を務めるのですか。

2名の首脳が共同議長を務めます。通常1人が開発途上国、もう1人が先進国の代表者です。これは議論のバランスを取り、あらゆる懸念が取り上げられるようにするためです。ラウンドテーブル議長のリストがサミット前に発表されます。

詳細は http://www.un.org/climatechange をご覧ください。