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ランドデー(Land Day) 3 “砂漠化防止のために乾燥地での生物多様性の保全を”

プレスリリース 10-080-J 2010年10月21日

砂漠化抑制のための生物多様性の重要性とそれら相互関係は近年、乾燥地域における生物多様性の保全に新たな意識を投げかけてきました。世界に点在する生物多様性が危ぶまれている(ホットスポット)25の区域のうち8つが乾燥地であり、ユーラシア大陸の乾燥地域が多くの渡り鳥の生息地であることは生物多様性における乾燥地の役割の一端を示しています。また、乾燥地域は世界の3分の1の作物栽培を担っています。

砂漠化問題の専門であり『ミレニアム・エコシステム・アセスメント』の主執筆者の一人であるユリエル・サフリエル教授(イスラエル)は「生物多様性の損失が砂漠化、地球温暖化を加速し、それがさらなる生物多様性の損失へとつながる悪循環となっている」と指摘しています。乾燥地の生物多様性と持続可能な土壌は今、気候変動に脅かされているのです。

10月23日(土)に名古屋で開催される「第3回ランドデー」では環境大臣、科学者や専門家をパネリストに迎え、生物多様性と砂漠化の相互関係およびそれらの気候変動との関連性を考えます。おもなパネリストはネツンボ・ナンディ・ダイワ ナミビア環境観光大臣、アハメド・ジョグラフ 生物多様性事務局長、ルック・ニャカジャ 国連砂漠化対処条約事務局長、アショク・コスラ IUCN(国際自然保護連合)理事、大村由紀子 国際農業開発基金(IFAD)副総裁、森本幸裕 京都大学 地球環境学堂教授です。

ランドデーでは、パネリストとともに乾燥地域における生物多様性の重要性を資源の利用と共用、科学の役割、リオ3条約(生物多様性、砂漠化防止、気候変動)共同実施のシナジーといった観点から検証します。ランドデーは乾燥地域における生物多様性の保全に関する論議をさらに進めることになるでしょう。

本イベントに多数の方のご参加をお待ちしています(参加には生物多様性条約第10回締約国会議への登録が必要となります)。詳細は以下のウェブサイト(英語)あるいは下記担当者までお問い合わせ下さい。 ウェブサイト:http://www.unccd.int/publicinfo/landday/2010b/menu.php

問い合わせ: - 国連砂漠化対処条約事務局(UNCCD)堀 幸恵(ほり ゆきえ)
E-mail: yhori@unccd.int,  携帯:+49-(0)-173 268 7590(日本語)
– 国連砂漠化対処条約事務局(UNCCD)Ms. Jaime Webbe
E-mail: Jaime.webbe@cbd.int

メディア・インタビューに関する問い合わせ:
– 国連広報部(DPI)Mr. Dan Shepard
E-mail: Shepard@un.org
– 国連砂漠化対処条約事務局(UNCCD)Ms Wagaki Mwangi
E-mail: wmwangi@unccd.int, 携帯: +49-(0)-173 268 7593