ニューヨーク・ヤンキース、「スポーツを通じた気候行動枠組み」に北米のメジャーチームとして初参加
2019年04月30日
UNFCCCニュース・2019年4月3日 – 米国メジャーリーグ球団のニューヨーク・ヤンキースは、国連の「スポーツを通じた気候行動枠組み」に署名し、持続可能な未来というフィールドでも力強いプレーを展開しています。
北米のメジャー・スポーツチームとして、ヤンキースが初めて参加したこの枠組みは、温室効果ガス排出量を気候変動に関するパリ協定の趣旨に合致させるとともに、他者にも野心的な気候変動対策に向けた意欲を起こさせることをねらいとしています。
この枠組みにはヤンキースのほか、国際オリンピック委員会(IOC)、国際サッカー連盟(FIFA)、フランステニス連盟(ローラン・ギャロス)、2024年パリオリンピック組織委員会、2021年ラグビーリーグ・ワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、欧州サッカー連盟(UEFA)、世界プロサーフィン連盟(WSL)、フォーミュラEなど、著名な国際団体が多数加わっています。
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局が2018年12月に発足させたこの枠組みは、スポーツ団体に対し、その温室効果ガス排出量の測定、削減、相殺を約束することにより、主導的な役割を果たすとともに、気候変動に対する認識と対策を推進するための求心力として、スポーツを活用するよう呼びかけています。
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、ヤンキースのような傑出した影響力の強いチームから「スポーツを通じた気候行動枠組み」への支持を取り付けることの重要性を認識しています。
「私は、ニューヨーク・ヤンキースがスポーツを通じた気候行動枠組みへの参加を発表したことを歓迎します。ヤンキースは伝統ある強豪チームとして、気候変動へのグローバルな取り組みに、新たなリーダーシップをもたらすことになります。私たちの未来を守るための試合にも、プレーボールが宣言される時が来たのです」グテーレス事務総長はこのように語りました。
パトリシア・エスピノサUNFCCC事務局長は、ヤンキースの署名がグローバルな影響を及ぼす可能性につき、次のように語っています。
「私は、多くの熱烈なファンを抱え伝説に残るほど名高い球団、ニューヨーク・ヤンキースの、スポーツを通じた気候行動枠組みへの参加に拍手を送ります。私たちはヤンキースのような、地球と今後の世代のために野心的な気候変動対策に向けて立ち上がる主導的な組織を必要としているのです」
ヤンキースをはじめ、枠組みに署名した組織は、下記の原則に対する支持を約束しています。
- より大きな環境責任を担うため、組織的な取り組みを行う
- 気候変動の全般的な影響を削減する
- 気候変動対策のための教育を行う
- 持続可能な責任ある消費を推進する
- 情報発信を通じ、気候変動対策を求める
UNFCCC事務局について詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。国連の「スポーツを通じた気候行動枠組み」について、さらに詳しくは、こちらをクリックしてください。枠組みへの参加方法について詳しくは、Lindita Xhaferi-Salihu(LXhaferi-Salihu@unfccc.int)までお問い合わせください。
ニューヨーク・ヤンキース球団について詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。また、これまでのヤンキースの気候と持続可能性に対する取り組みについては、以下をご覧ください。
https://www.mlb.com/yankees/ballpark/information/sustainability-initiatives
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- UNFCCC事務局:David Abbass(dabbass@unfccc.int)
- ニューヨーク・ヤンキース球団:Michael Margolis(mmargolis@yankees.com)
ニューヨーク・ヤンキースについて
1903年に創設されたニューヨーク・ヤンキースは、ワールドシリーズ出場40回、優勝27回を誇るメジャーリーグきっての強豪チームです。ホームグラウンドのヤンキー・スタジアムは、ニューヨークで最も人気の高い観光スポットの1つであり、全米カレッジ・フットボールの「ニューエラ・ピンストライプ・ボウル」や、メジャーリーグ・サッカーのニューヨークシティ・フットボール・クラブ(NYCFC)など、野球以外でも数多くのイベントが開催されています。試合の成績もさることながら、ヤンキースはその「NY」が重なり合ったロゴでも、全世界で最も認知度が高いブランドに名を連ねています。
UNFCCCについて
197の締約国を有する国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、ほぼ普遍的な加盟を達成しているだけでなく、2015年の気候変動に関するパリ協定の親条約でもあります。パリ協定の主なねらいは、今世紀中の地球平均気温の上昇を産業革命前との比較で、2°Cよりもはるかに低く抑えるとともに、さらにこれを1.5°Cに抑えるための取り組みを推進することにあります。UNFCCCは1997年京都議定書の親条約にもなっています。UNFCCC傘下にあるすべての条約の究極の目標は、生態系が自然に適応し、持続可能な開発を可能にできる時間枠で、大気中の温室効果ガス濃度を気候システムに対する人間の危険な干渉を防ぐ水準に安定させることにあります。
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