略歴
第62回国連総会議長 スルジャン・ケリム氏
プレスリリース 07/066-J 2007年09月14日
スルジャン・ケリム氏(マケドニア)は2007年5月24日、第62回国連総会議長に選出されました。
熟達した外交官であり、エコノミストであり、学識者であり、ビジネスマンでもあるケリム氏は、国際政治・経済分野での豊富な経験と、国連システムに関する幅広い知識を兼ね備えています。ケリム氏は、マケドニア・旧ユーゴスラビア共和国外相に在任中の2000年から2001年にかけ、その職権により南東欧協力プロセス(SEECP)の議長を兼任。その後2001年から2003年にかけては、マケドニアの国連大使・常駐代表として、開発資金国際会議(モンテレー、2002年)と持続可能な開発に関する世界サミット(ヨハネスブルク、2002年)の副議長をそれぞれ歴任しました。また、第56回国連総会議長の促進役グループのメンバーとして、国連改革に集中的に取り組んだほか、「文明の対話に関する地域フォーラム」(オフリド、2003年)も共催しています。
30年以上にわたり輝かしい経歴を誇るケリム氏は、1994年から2000年までマケドニアの駐ドイツ大使を務めたほか、1995年から2000年にかけては駐スイス大使と駐リヒテンシュタイン大使も兼任しました。特に1999年から2000年には、南東欧安定協定調整官の特使にも起用されています。
それ以前、ケリム氏はユーゴスラビア社会主義連邦共和国(SFRY)の政界で活躍し、1989年から1991年にかけ、外務省で審議官と報道官を務めました。さらに以前の1986年から1989年にかけては、マケドニア共和国(SFRY)政府の対外経済関係大臣の職にもありました。
学術の分野では、ベオグラード大学経済学部教授として、国際経済問題を担当。ハンブルク大学(ドイツ)とニューヨーク大学にも客員教授として迎えられました。ケリム氏はバルカン問題について幅広く講演を行っているほか、国際政治、経済、青少年問題に関する研究書も9点著しています。執筆した学術論文も100点を超えますが、その中にはヨーロッパ全土で刊行されているものも多くあります。ベオグラード大学経済学部から国際経済博士号を取得しているケリム氏は、セルビア語、クロアチア語、ブルガリア語のほか、英語、フランス語、ドイツ語にも堪能です。
ケリム氏は2003年以来、スコピエにある Media Print Macedonia の総支配人を務め、2004年にはベオグラードの Politika Newspapers and Magazines の会長にも任命されました。また、2006年からはウィーンに本拠を置く WAZ Media Group の南東欧本部長も務めています。
ケリム氏は1948年12月12日、スコピエ生まれ。既婚で子ども3人。