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日本語訳(非公式)ができましたのでお知らせします
国連総会決議 国際衛生年 2008

プレスリリース 07/047-J 2007年07月02日

 国連は2008年を「国際衛生年(International Year of Sanitation, 2008)」とすることを決定しています。衛生設備の不足が人々の健康、貧困削減および経済・社会開発、ならびに、水資源をはじめとする環境に及ぼす影響について、国際社会の認識を高めることが目的です。以下は、同国際年の決定にあたって採択された国連総会の決議です。


第61会期
検討項目53(a)
A/RES/61/192
配布:一般
2006年2月6日

総会により採択された決議
[第2委員会の報告(A/61/422/Add. And Corr.1)に基づく]
61/192. 国際衛生年2008

国連総会は、
「環境と開発に関するリオ宣言」¹、「アジェンダ21」²、「アジェンダ21のさらなる実施のためのプログラム」³、「持続可能な開発に関するヨハネスブルク宣言」4および「持続可能な開発に関する世界サミット」実施計画(「ヨハネスブルク実施計画」)5、ならびに、開発資金国際会議の「モンテレー合意」6を想起し、
「アジェンダ21」、「アジェンダ21のさらなる実施のためのプログラム」、期限付きの諸目標を含む「ヨハネスブルク実施計画」、および、ミレニアム開発目標(MDGs)を含む他の国際的に合意された開発目標を達成する決意を再確認し、
「2005年世界サミット」最終文書7を想起し、
国家開発戦略の一環として統合型水資源管理計画と水効率改善計画を作成し、また、安全な飲用水を物理的または金銭的に利用できない人々と、基礎的衛生設備を利用できない人々の割合を2015年までに半減することを含め、「国連ミレニアム宣言」8と「ヨハネスブルク実施計画」に従って飲用水と基礎的衛生設備へのアクセス提供を図ろうとする開発途上国の取り組みを援助する必要性を再確認し、
2005年から2015年までの「命のための水」国際の10年との関連で、水を補完する存在として衛生を考慮する必要性も再確認し、
衛生に関し、国連システム内で続けられている活動、および、他の政府間機関の活動を高く評価し、
「水と衛生に関する諮問委員会」による貢献、および、関係主体が適切に検討すべき水関連対策を取りまとめた「橋本行動計画」に関する同委員会の作業を高い評価とともに考慮し、
基礎的衛生サービスへのアクセス提供の進展が遅く、不十分であることを深く懸念するとともに、衛生設備の不足が人々の健康、貧困削減および経済・社会開発、ならびに、水資源をはじめとする環境に及ぼす影響を意識し、
国家、地方のレベルを含むすべての国、および、国連機関、地域・国際機関、市民団体その他の利害関係者による積極的な関与と行動により、前進を遂げることができると確信し、

  1. 2008年を「国際衛生年」と宣言することを決定する。
  2. 事務局の経済社会局に対し、同年のフォーカル・ポイントの役割を担うこと、および、時宜にかなった形で、可能な資金源を含め、あらゆるレベルで可能な活動に関し、妥当な提案を作成することを要請する。
  3. 各国のほか、小地域機関、地域機関および国際機関、ならびに、民間セクターと市民社会を含むその他の利害関係者に対しても、自発的な貢献を行うよう呼びかける。
  4. すべての国、および、国連システムその他のあらゆる妥当な利害関係者に対し、とりわけ持続可能な開発委員会が第13会期で採択した政策提言、および適宜「橋本行動計画」で提示された関連勧告を勘案しつつ、同年を活用して、衛生の重要性に対する認識を高め、あらゆるレベルでの行動を促進するよう促す。
  5. 事務総長に対し、本決議の実施状況に関する報告を第64回総会に提出するよう 要請する。

第83回本会議
2006年12月20日

1 Report of the United Nations Conference on Environment and Development, Rio de Janeiro 3-14 June 1992, vol. I, Resolutions Adopted by the Conference (United Nations publications, Sales No. E.93.I.8 and corrigendum), resolution 1, annex I.

2 Ibid., annex II.

3 Resolution S-19/2, annex.

4 Report of the World Summit on Sustainable Development, Johannesburg, South Africa 26 August-4 September 2002 (United Nations publication, Sales No. E.03.II.A.1 and corrigendum), chap. I, resolution 1, annex.

5 Ibid., resolution 2, annex.

6 Report of the International Conference on Financing for Development, Monterrey, Mexico, 18-22 March 2002 (United Nations publication, Sales No. E.02.II.A.7), chap. I, resolution I, annex.

7 決議60/1を参照。

8 決議55/2を参照。