本文へスキップします。

  • プリント

ここから本文です。

略歴
ハヤ・ラシード・アル・ハリーファ 第61回国連総会議長

プレスリリース 06/059-J 2006年09月13日

ハヤ・ラシード・アル・ハリーファ氏は2006年6月8日、第61回国連総会議長に選出されました。同氏は当時、バーレーン王国の王宮法律顧問の職にありました。

アル・ハリーファ氏は国内、国外で30年の長きにわたり、法律家として豊富な実務経験を積んでいます。バーレーンではじめて誕生した女性法律家2人のうちの1人として、アル・ハリーファ氏は世界有数の法律機関で多くの要職を歴任。特に1997年から1999年にかけては、中東出身の女性としてははじめて、国際法曹協会仲裁・紛争解決委員会の副委員長を務めました。法律分野での先駆的な活躍に加え、最近では2000年から2004年にかけ、在仏バーレーン大使に任命され、ベルギー、スイス、スペインも兼轄するなど、外交官としても要職に起用されています。同じ時期には、バーレーンの国連教育科学文化機関(ユネスコ)常駐大使も務めています。さらに、世界知的所有権機関(WIPO)仲裁センター諮問委員会のメンバーを務めた経験があるほか、国際商業会議所(ICC)国際仲裁裁判所のバーレーン代表にも任命され、現在もその職にあります。

アル・ハリーファ氏は、特に法律の分野における女性の権利擁護者として、バーレーンのイスラム法裁判所で女性の地位を向上させる運動に積極的に参加し、イスラム法を女性に適用する際の進歩的解釈を提唱。バーレーン法曹協会(Bahrain Bar Society)の副会長や文化・芸術・文学最高評議会(Supreme Council of Culture, Art and Literature)のメンバーを務めたほか、現在ではバーレーンの児童発達協会(Child Development Society)とアラブ女性法律ネットワーク(Arab Women’s Legal Network)の会員になっています。

アラビア語、英語、フランス語の3カ国語を話すアル・ハリーファ氏は米国、ヨーロッパ、アジアの各地で外交、国際仲裁、紛争解決および中東における女性の地位に関する法律家会議に出席し、数多くの論文を発表しています。また、クウェート大学で法学士号を取得しているほか、パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌ校で国際公法を研究。大学院レベルでは、エジプトのアレキサンドリア大学で民法専攻課程を、アイン・シャムス大学で比較法専攻課程をそれぞれ修了しています。女性が国連総会議長に選出されたのは、1969年の第24回総会以来、これが3度目となります。