2014年は「世界結晶年」 ~科学技術の発展に貢献する“結晶のチカラ”を理解しよう~
2014年05月12日
世界結晶年
(International Year of Crystallography)
結晶学に対する認知を高め、人類の科学技術の発展に結晶学が大きく貢献することへの理解を深めるとともに、世界中の科学者の間で国際協力を育むことが目的です。若い世代の結晶学への興味を喚起すると同時に、開発途上国の科学者への支援に力を注ぎます。
原子・分子レベルで物質の形態を研究する結晶学は、生命科学や工学、化学、物理学、数学などの分野における近代の発展に欠かせない存在であると同時に、鉱業をはじめとする産業応用においても、技術革新のけん引役を担ってきました。だからこそ、特に開発途上国において結晶学に携わる科学者を育成することは、その国の科学的・経済的発展に大きく貢献するものと期待されています。
国際年のリード・エージェンシーを務める国連教育科学文化機関(UNESCO)は、国際結晶学連合(IUCr)とともに2014年を通じて、結晶学に対する認知を高めるための活動を展開します。主な活動には、オープン・ラボを開設し、開発途上国の才能ある学生を対象にした結晶学の分野の上級トレーニングを実施すること、アフリカ、アジア、ラテンアメリカなどの開発途上国の科学者や政策立案者を集め、地域サミットを開催することなどが含まれます。
-世界結晶年 オフィシャルサイト
-世界結晶年2014日本委員会
パリのUNESCO本部では2014年1月20、21日の2日間にわたり、国際年を正式に発足させるオープニング・セレモニーが開催されました。潘基文(パン・ギムン)事務総長はビデオ・メッセージを寄せ、「国際年を機会に人々が結晶の持つパワーを再認識し、協力関係を深め、世界中で新しいパートナーシップが生まれることを強く期待している」と述べました。
-世界結晶年に寄せる事務総長メッセージ
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/6508/
-オープニング・セレモニーの模様は以下をご覧ください
http://www.iycr2014.org/opening-ceremony
-映像資料 “What Crystallography Can Do For You”
http://www.iycr2014.org/about/video
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