略歴
ナーネ・アナン氏
プレスリリース 06/026-J 2006年04月27日
母国のスウェーデンで弁護士の資格を取得したナーネ・アナン氏は、国内で裁判関係の業務に携わった後、法務担当官としてジュネーブの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に加わりました。1983年にニューヨークに移ってからは、Art Students LeagueとStudio Schoolという由緒ある美術学校2校に学び、ブルックリンに自分のアトリエを構えるまでになりました。
1996年、夫が国連事務総長に就任すると、アナン氏の生活は一変。夫とともに国連のプロジェクトを視察することも多くなりました。アナン氏は、特に女性問題や、女子教育をはじめ、女性が貧困から脱出するチャンスを自ら切り開けるような取り組みに、深い関心を寄せています。また、米国内外のエイズ診療所を訪問したり、HIV感染者やエイズ患者と会ったりすることで、エイズにつきまとう屈辱感や差別と闘い、支援グループを結成した人々の勇気をたたえる取り組みも進めています。
国際社会に対する最後の審判は、最も恵まれない人々をどれだけ助けたか、あるいは、どれだけ無視したかによって下されるだろう、というのが夫であるコフィー・アナン国連事務総長の持論です。これについては、ナーネ・アナン氏も意見を同じくしています。アナン氏は『国連に行ってみよう(The United Nations, Come along with me!)』、『ピチャとポチャ – 水の子の冒険旅行(Tip & Top, The adventures of two water drops!)』という2点の子ども向け絵本も出版しています。収益金の一部は国連児童基金(ユニセフ)に寄付されます。