女優のニコール・キッドマン氏、UNIFEMの親善大使に
プレスリリース 06/005-J 2006年02月02日
国連女性開発基金(UNIFEM)は2006年1月26日、女優のニコール・キッドマン氏を親善大使に任命しました。数々の受賞歴を誇るキッドマン氏は、UNIFEMのプロジェクトが実施されている開発途上国へ足を運ぶなどして、その活動を支援することを約束しました。
ニューヨークで開かれた記者会見でキッドマン氏を紹介したノエリーン・ヘイザーUNIFEM事務局長は「ニコールがUNIFEMファミリーの一員になってくれたことを光栄に思います」と語りました。事務局長はさらに、「ニコールの役割は、世界中の女性が直面している緊急課題に対する意識を高め、開発や公正で平和な社会の構築に女性の貢献は欠かせないという、強いメッセージを送ることです」と述べました。
キッドマン氏は、親善大使に任命されたことを「光栄」だとしながら、UNIFEMが取り組む問題の専門家を気取るのではなく、いろいろなことを学び、「極めて現実的で差し迫った問題を明るみに出す手助けをしていきたい」と付け加えました。
アカデミー賞の受賞経験もあるキッドマン氏は今年、事務局長とともに現地を訪れ、UNIFEMの活動をさらに詳しく知るとともに、女性たちと直接会って話を聞き、直面する課題を肌で感じるつもりだと語りました。
国連本部に詰めかけた記者を前に、キッドマン氏は次のように述べました。「まずは、スーダン、コンゴ民主共和国、リベリア、アフガニスタン、カンボジアなどを現地視察の候補として考えています」。「特に、女性に対する暴力の蔓延にスポットを当てることに関心があります。UNIFEMは国連信託基金を通して、女性への暴力をなくす努力をしています。私も各地を訪れ、基金が発足させたプロジェクトを視察するつもりです」
キッドマン氏は、カンボジアの農村女性を対象とした活動をきっかけに、UNIFEMの活動について知るようになったと語りました。その後、事務局長に連絡をとり、支援を申し入れたことを明らかにしました。昨年主演した映画『ザ・インタープリター』では、国連の通訳を演じたキッドマン氏。今度は、ヨルダンのバスマ王女やケニアのフィービー・アシヨ元議員とともに、UNIFEM親善大使にも仲間入りすることとなりました。
これまで数多くの国際的な著名人が国連システムの支援に名乗りを上げ、その知名度と才能、時間を捧げてきました。その中には親善大使などに任命された人々も多くいます。