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第60回国連総会議長
ヤン・エリアソン氏 略歴

プレスリリース 05/076-J 2005年09月14日

ヤン・エリアソン氏は2005年6月13日、第60回国連総会議長に選出されました。エリアソン氏は当時、2000年9月から2005年7月までの任期で、スウェーデンの駐米大使を務めていました。

外交と対外関係の分野で経験豊富なエリアソン氏は、1994年から2000年にかけて外務次官を務め、スウェーデンの外交政策の策定、実施において鍵を握る役割を果たしました。それ以前の1988年から1992年にかけては、ニューヨークでスウェーデンの国連大使を務めました。在任中には、事務総長のイラン・イラク担当個人代表や国連総会の緊急援助作業部会議長(1991年)、経済社会理事会(ECOSOC)副議長(1991年から1992年)、国連南アフリカ信託基金議長(1988年から1992年)を歴任しています。

エリアソン氏は1992年、初代の国連人道問題担当事務次長に任命されました。任期中にはソマリア、スーダン、モザンビーク、バルカン諸国での活動にかかわったほか、地雷、紛争予防、人道援助に関するイニシアチブも手がけました。

1980年から1986年にかけては、オロフ・パルメ元首相率いる国連イラン・イラク戦争調停委員会に参加。さらに最近では、欧州安全保障協力機構(OSCE)のナゴルノカラバフ紛争調停官を務めたほか、スウェーデンのウプサラ大学で客員教授として教鞭を執り、調停、紛争解決、国連改革に関する講義を担当しました。

エリアソン氏は外交官時代、ニューヨーク(2回)、パリ、ボン、ワシントン(2回)、ハラレに赴任。ハラレではスウェーデンの在ジンバブエ大使館の開設に携わりました。1982年から1983年にかけては、スウェーデン首相の外交顧問を、1983年から1987年にかけては、スウェーデン外務省政治局長をそれぞれ務めています。

エリアソン氏は数多くの研究書や論文を著作、共著しているほか、対外政策や外交に関する講演もしばしば行っています。また、ワシントンのアメリカン大学、スウェーデンのイエーテボリ大学、カンザス州のベサニー大学からそれぞれ名誉博士号を取得。各国政府からも多くの褒賞を受けています。

エリアソン氏は1940年、スウェーデンのイエーテボリ生まれ。交換留学生として1957年から1958年にかけて米国で学び、1962年にスウェーデン海軍士官学校を卒業しました。1965年には経済学修士号を取得しています。

夫人はスウェーデンの教育科学次官を務めるシャスティン・エリアソン氏。