北朝鮮の人権状況: 国連特別報告者、フォローアップのため東京を訪問(1月19~23日)
プレスリリース 15-004-J 2015年01月15日
ジュネーブ/東京(2015年1月14日) – 朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の人権状況に関する国連特別報告者マルズキ・ダルスマン氏は、前回2014年4月の情報収集活動のフォローアップとして、2015年1月19日から23日にかけ、東京を訪問します。
2010年の任命以来、特別報告者は数度にわたり、DPRK訪問の要請を行ってきましたが、これまで同国への立ち入りは認められていません。ダルスマン氏は日本、タイ、韓国をはじめ、その他の地域諸国を訪問しています。
「今回の訪日は、国連総会と安全保障理事会で最近、DPRK情勢に関する大きな動きが見られ、北朝鮮政府の行動に国際社会の注目が集まる中で行われることになりました」。このように語るダルスマン氏は、DPRKの人権状況について調査、報告を行うために国連人権理事会が任命した独立専門家です。
「私は以前にも増して、拉致問題に対する関心を特に強めています。この問題は私にとっても、国際社会にとっても、依然として重大な懸念となっているからです」。ダルスマン氏はこのように語っています。
ダルスマン氏は訪日中、外相や拉致問題担当相のほか、被害者の家族、NGOの代表、各国外交官その他関係者との会談を予定しています。
特別報告者は1月23日(金)午後2時から、東京の日本記者クラブで、訪日を締めくくる記者会見を行うことになっています。
特別報告者が訪日中に収集する情報は、2015年3月の人権理事会に対する報告書に反映されることになります。
マルズキ・ダルスマン氏(インドネシア)は2010年8月、国連人権理事会により朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の人権状況に関する特別報告者に任命されました。ダルスマン氏はこれまで、ベナジール・ブットー元パキスタン首相の暗殺に関する3名から成る国連調査委員会に加わったほか、スリランカに関する国連事務総長の専門家パネルでは、議長を務めています。人権委員会は2013年3月、DPRKでの組織的、広範かつ深刻な人権侵害に関し調査、報告する3名から成る委員会のメンバーにもダルスマン氏を任命し、特別報告者と兼任させることにしました。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/SP/CountriesMandates/KP/Pages/SRDPRKorea.aspx
特別報告者は、人権理事会のいわゆる「特別手続き」の一部となっています。国連人権システムで最大の独立専門家集団を構成する「特別手続き」は、具体的な国の状況、または、世界全体のテーマ別問題のいずれかに取り組む人権理事会独自の事実調査・監視メカニズムを総称するものです。特別手続きの専門家はボランティア・ベースで活動しているため、国連の職員ではなく、活動に対する報酬も受け取っていません。また、いかなる政府または組織からも独立し、個人としてその任務にあたっています。
調査委員会の報告書は下記でご覧になれます。
http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/HRC/CoIDPRK/Pages/CommissionInquiryonHRinDPRK.aspx
国連人権高等弁務官事務所国別ウェブページ – DPRK:
http://www.ohchr.org/EN/countries/AsiaRegion/Pages/KPIndex.aspx
さらに詳しい情報と取材に関する質問は、下記にお問い合わせください。
Guillaume Pfeifflé (+41 79 752 0483 / gpfeiffle@ohchr.org).
東京(訪日中):
妹尾靖子 国連広報センター広報官(+81 3 5467 4451 / yasuko.senoo@unic.org)
ジュネーブの他の国連独立専門家に関する取材要請については、下記にお問い合わせください。
Xabier Celaya, UN Human Rights – Media Unit (+ 41 22 917 9383 / xcelaya@ohchr.org)
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