第13回国連犯罪防止刑事司法会議:ファクトシート
2015年03月10日
資料(公的文書ではありません)
第13回国連犯罪防止刑事司法会議 2015年4月12日~19日 ドーハ(カタール)
Q&A
第13回国連犯罪防止刑事司法会議(犯罪防止会議)とは何ですか
第13回国連犯罪防止刑事司法会議(犯罪防止会議)は、カタール政府の主催により、2015年4月12日から19日にかけてドーハで開催されます。本会議は、1955年以来5年ごとに世界各地で開催され、幅広いトピックを扱っています。本会議は、国際的な犯罪防止と刑事司法の分野に大きな影響力があり、その影響は国策や実務にも及びます。グローバルなフォーラムとして、国家間および関連分野の専門家間で情報やベストプラクティスの交換が行われています。本会議の全体目標は、世界中でより効果的な犯罪防止政策と刑事司法対策を推進することです。
今年の会議のテーマは何ですか
第13回目となる本会議のテーマは、国連総会(総会決議67/184)での決定の通り、「社会および経済問題に対応し、国内、国際レベルの法の支配と市民の参加を助成するために、犯罪防止と刑事司法をより幅広く国連の課題に統合すること」です。
本会議では何が話し合われますか
次の問題を扱う4つの重要な項目が議題となります。
- 国内、国際レベルの法の支配を助成し、持続可能な開発を支援する包括的な犯罪防止と刑事司法に関する政策と戦略の実施における成功事例と今後の課題
- 地域レベルを含み、国際組織犯罪と闘うための国際的協力
- 新たに出現した形態の国際犯罪を防止し、適切に対応するための包括的でバランスの取れたアプローチ
- 犯罪防止と刑事司法強化への市民参加を促す諸国家のアプローチ
また、本会議では、次の4つのワークショップが開催されます。犯罪防止と刑事司法における国連の基準と規範の役割。人身取引と移住者の密輸。サイバー犯罪や文化財の不正取引などの新たな形態の犯罪に対応するための犯罪防止と刑事司法の強化。犯罪防止への市民の貢献と刑事司法への認識の強化。
本会議の最初の2日間は、国家元首、行政府の長、大臣、その他政府高官などが本会議の主要な議題項目について言及する閣僚級会合が開催されます。非政府組織によって、犯罪防止、刑事司法、法の支配に関連するテーマを扱う、その他の付随する会議も多数開催されます。
どのような人々が参加するのですか
本会議は、犯罪防止と刑事司法の分野の政策立案者、政策実施者、学術関連の専門家、政府間組織および非政府組織、専門機関、その他の国連諸機関の代表、マスコミなど、広範に及ぶ大規模の組織を統合したグローバルフォーラムです。
本会議からどのような結果が期待されていますか
閣僚級会合やワークショップなど、本会議の様々な場面で行われる議論に基づく勧告をまとめた1つの政治宣言が採択されます。この宣言は、2015年5月18日から22日まで開催される、国連犯罪防止刑事司法委員会の次回会議に提出されます。また、本会議では、犯罪防止と刑事司法の問題の全領域で、政府間、政府間組織および非政府組織間の協力を推進する場も提供され、より効果的な国際的行動を促進します。
本会議を前にしてどのような活動が行われますか
本会議で話し合うトピックに関する地域的展望を提供するため、国連薬物犯罪事務所は、2014年に一連の地域的準備会議をタイのバンコク、カタールのドーハ、コスタリカのサンホセ、エチオピアのアジスアベバで開催しました。2014年9月27日~29日には、カタールで政府専門家グループの特別会議も開催されました。これは、それぞれの参加者の特殊な懸案事項を明らかにし、「学んだ教訓」を共有するために開催されたものです。
会議に参加できない場合、どのように進捗情報を知ることができますか
本会議の内容はウェブサイトで英語と原語(議事に使用される言語)でライブとオンデマンドで配信され、ステートメント(演説)はテキスト形式で配信されます。
ウェブサイト: http://www.un.org/en/events/crimecongress2015/webcast
どうすれば参加できますか
以下のウェブサイトから写真や動画を投稿できる「What does Rule of Law mean to you?(私にとっての法の支配の意味)」キャンペーンに参加し、様々な形態の国際犯罪について知識を深めてください。
http://www.un.org/en/events/crimecongress2015/get_involved.shtml
詳細については以下をご覧ください。
メディア:http://www.un.org/en/events/crimecongress2015/index.shtml