国連が世界の気象キャスターと連携し、 パリ気候会議(COP21)に先駆け、気候変動でビデオ・キャンペーン
プレスリリース 15-098-J 2015年10月30日
人間による温室効果ガス排出量の増大が続けば、地球の下層大気の平均気温は21世紀末までに、摂氏4度(華氏7.2度)も上昇するおそれがあります。しかし、地球の平均気温上昇は、具体的に何を意味するのでしょうか。それは私たちの日常生活に、どのような形をとって現れるのでしょうか。私たちの故郷や、大切な場所には、どのような影響が及ぶのでしょうか。
何が今後待ち構えているのかを明らかにするとともに、11月30日からパリで開催される国連気候会議(COP21)に対する関心を高めるため、国連の世界気象機関(WMO)は全世界のテレビ気象キャスターに対し「2050年の天気予報」を想像したり、国連教育科学文化機関(UNESCO)の有名な世界遺産に気候変動がどのような影響を与えるかについてビデオを制作したりするよう呼びかけました。
もちろん、気象キャスターたちが作り上げたのは、本物の気象予測ではなく、可能性としてありうるシナリオにすぎません。それでも、こうした予報が最新の気候科学に基づき、温暖化した地球での暮らしがどのようなものになりうるかを、説得力のある形で描き出していることに変わりはありません。
18国の22の放送局などが新たに制作した22本のビデオが、下記のスケジュールに従い、WMOのウェブサイト www.wmo.int/climatebroadcasts ならびに国連広報センターのウェブサイト https://www.unic.or.jp/ にて公開されます。 新しく制作された動画の多くには、英語、フランス語またはスペイン語の字幕が付けられ、世界に発信されます。
日本からは、NHK「ニュースウオッチ9」の井田寛子(いだ・ひろこ)気象キャスターと日本テレビ「news every.」の木原実(きはら・みのる)気象キャスターが参加します。
11月2日(月曜日) – ウェザー・チャンネル、米国(北極)
3日(火曜日) – チャクラTV、アルゼンチン
4日(水曜日) – ノバTV、ブルガリア
5日(木曜日) – ウガンダ気象局(UNMA)
6日(金曜日) – スカイニュース・アラビア、アラブ首長国連邦
9日(月曜日) – ケニア気象局/ケニア放送公社
10日(火曜日) – 日本放送協会(NHK)日本語 / 英語
12日(木曜日) – メテオTB、ロシア連邦
13日(金曜日) – ABC10、米国
16日(月曜日) – スイス放送協会(SRF)
17日(火曜日) – マラウイ気候変動・気象局/Zanyengo
18日(水曜日) – ユニビジョン・ラジオ、プエルトリコ、米国
19日(木曜日) – ベトナム・テレビジョン(VTV)
20日(金曜日) – ウェザー・ネットワーク、カナダ
21日(土曜日)– アイルランド放送協会(RTE)
23日(月曜日) – ニュージーランド気象庁
24日(火曜日) – チャンネル5、ベリーズ
25日(水曜日) – タイ王国陸軍放送局
26日(木曜日) – チェコ・テレビ、チェコ共和国
27日(金曜日) – ラジオカナダ
28日(土曜日) – イタリア気象学会(SMI)
このビデオ・キャンペーンはハッシュタグ #Weather2050、#COP21をつけて、Twitter上でもプロモーションが行われます。
www.wmo.int/climatebroadcasts 上では、昨年の国連気候サミットとリマの COP20、そして今年3月の仙台での国連世界防災会議にちなんで制作された27本の「2050年の天気予報」キャンペーン動画がすでに公開されていますが、今回新たに発表される22本のビデオは、気候変動問題への警鐘をより強めることにつながると期待されます。
問い合わせ先:
– 国連広報センター Tel:03-5467-4451
– 世界気象機関(WMO)
Michael Williams 広報部長
Tel: +41 22 730 8315, +41 79 406 4730(携帯)
Eメール:mwilliams@wmo.int
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(関連ページ)
気候変動は、2050年の天気にどのような影響を与えるのでしょうか? 「2050年の天気予報」を見てみましょう (プレスリリース 14-053-J、2014年09月04日)