「人道資金の調達に関するハイレベルパネル報告」、発表
2016年01月21日
「人道資金の調達に関するハイレベルパネル報告」が1月17日、発表されました。
潘基文事務総長は、世界各地で人道援助を必要とする人がますます増えるなかで、援助の提供のための資源が不足する状況を解消する方策を提案しているとして、本報告に歓迎の意を表明しました。
本報告のタイトルは、「重要すぎて失敗できない ― 人道資金調達の不足を解決するために(”Too important to fail -addressing the humanitarian financing gap”」。
本報告によれば、世界で紛争や自然災害の被害を受ける人々に十分な人道援助を提供するのに不足する資金は、150億米ドルです。確かに大きな金額ではあるが、世界の年間GDPが78兆米ドルに上ることを考えれば、決して法外な金額ではないはずである、と報告書は述べています。
本報告は、5月にトルコの首都イスタンブールで開催される「世界人道サミット」への意義深い貢献となるものです。 昨年5月、事務総長が独立した有識者で構成するハイレベルパネルに対し、本報告の作成を要請していました。
内容としては、ニーズの縮小、資源ベースの拡大、人道パートナー間の「大きな取引”Grand Bargain”」を通じた効率性の向上、の3つに焦点があてられています。
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