選ばれた17人はユース担当事務総長特使と連携し、貧困の解消、気候変動対策、格差削減に協力します

国連が「ユース」と定義する15歳から24歳の若者は現在、世界中で12億人以上にのぼり、世界人口に占める割合は史上最大となっています。そして今後もその数は増え続けることが予測されています。持続可能な開発目標（SDGs）を実現するためには、ユース世代がSDGsを知り、目標達成に向けて積極的に関わることが重要です。

国連はこのたび、貧困に終止符を打ち、気候変動と闘い、格差を削減するための取り組みをリードする優秀な若者を発掘するため、新たなイニシアティブを発足させました。ユース担当国連事務総長特使が主導するこの「国連ヤングリーダーズ・イニシアティブ」は、SDGsの実現に向け変革を進める若手リーダー17人を1年ごとに認定する、これまでにない取り組みです。ウェブサイトはこちら。

2016年がスタート年となるこのイニシアティブでは、SDGsの目標達成期限である2030年までの毎年、一般公募プロセスを経て、それぞれ17人のヤングリーダーからなる新たな“クラス”を発表します。ヤングリーダーたちはその任期中、ユース担当特使や国連と協力し、SDGsの実現を目指して世界中の若者の力を結集させるため支援します。それぞれのクラスの活動期間は2年間。重なり合う1年間があることで、新旧クラスが協働し、やがては世界中に同窓生のネットワークを築くことが可能になります。

候補者の推薦は7月15日（金）まで、オンラインで受け付けています。ヤングリーダーの対象となるのは、国際青少年デー（8月12日）の時点で18歳から30歳までの若者です。自薦は不可。募集対象はアドボカシー、アート、ビジネス、起業、金融、メディア、フィランソロピー、政策、科学、スポーツ、テクノロジーに関わる方など、多岐にわたります。シェフやデザイナー、ブロガーかもしれません。SDGsについての知識の有無は問われません。大切なのは、SDGsの各目標を達成する上で有効、かつ想像力にあふれた刺激的なプラスの変革をリードできることです。

アハマド・アルヘンダウィ・ユース担当国連事務総長特使は次のように述べています。「加盟国は昨年、SDGsという、人間と地球のための野心的なアジェンダの実現を約束しました。これら野心的な目標を達成するには、現代の若者をこれに参加させるとともに、SDGsを知り、その成功に関心を寄せ、その実現に向けて積極的に取り組む世代のエンパワーメントを図らねばなりません」

「今回の募集を通じて全世界の人々に対し、世界がより持続可能な道を歩むことを目指して並外れた創意工夫と野心、そしてリーダーシップを発揮した若者を推薦するようお願いしています。それはまた、私たちの世界を良い方向に変えつつある若きリーダーたちを認識、祝福する良い機会でもあります」とアルヘンダウィ特使は語っています。

第1期生となるクラス2016は、今年9月の国連総会の開幕に先立って発表される予定です。
実行力と構想力のある日本の若者をどうぞ推薦してください！

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持続可能な開発目標（SDGs）について：
2015年9月の歴史的な国連サミットで世界のリーダーが採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に盛り込まれている17項目の持続可能な開発目標（SDGs）は、2016年1月1日をもって正式に発効しました。私たちは今後15年間、すべての人に普遍的に適用されるこれら新たな目標の達成に向け、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に取り組みながら、“誰も置き去りにしない”よう、すべての人の力を結集しなければなりません。

ユース担当国連事務総長特使室について：
国連事務総長は2013年、国連史上最年少の高官として、アハマド・アルヘンダウィ氏（ヨルダン）を初のユース担当特使に任命しました。アルヘンダウィ特使には、青少年育成に関する国連システムの取り組みを調和させ、国連の若者のニーズへの対応を強化し、若者の開発ニーズと権利を擁護するとともに、国連のユース関連活動をより若者に近いものにするという任務が与えられています。ユース担当特使はまた、若者関連の課題について事務総長の顧問および代表としての役割も果たします。

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