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次期事務総長選:安保理で、候補者の調査投票(Straw poll)、7月21日にスタート

2016年07月19日

721日、安保理で、次期事務総長候補者を選定するための調査投票(straw poll)がスタートします。

その実施においては、今年から2年間の任期で非常任理事国を務める日本が議長国として、その役割を果たします。

安保理の仮手続規則の規則48には、「事務総長の任命に関する総会への勧告は非公式会合で審議および決定されるものとする」と規定されていますが、今回のように複数の候補者が挙げられる年には、決議採択前に、非公開の調査投票を実施し、候補者を絞り込んでいくことになります。

以下、各加盟国から推薦された候補者12人(うち、6人は女性)のリストです。

・スルジャン・ケリム元外相 [マケドニア旧ユーゴスラビア共和国]
・ベスナ・プシッチ第一副首相兼外務・欧州問題担当相 [クロアチア]
・イゴル・ルクシッチ副首相兼外相 [モンテネグロ]
・ダニーロ・トゥルク前大統領 [スロベニア]
・イリーナ・ボコヴァUNESCO事務局長 [ブルガリア]
・ナタリア・ゲルマン副首相兼外務・欧州統合相 [モルドバ]
・アオトニオ・グテーレス前国連難民高等弁務官 [ポルトガル]
・ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁 [ニュージーランド]
・ブーク・イェレミッチ元外相 [セルビア共和国]
・スサナ・マルコーラ外相[アルゼンチン]
・ミロスラフ・ライチャーク副首相兼外務・欧州問題担当相[スロバキア]
・クリスティーナ・フィゲレス国連気候変動枠組条約事務局長[コスタリカ]

なお、今回の事務総長選にあたっては、そのプロセスにおいて、歴史的な進化がありました。

国連総会の活性化に関する決議69/321に基づいて、国連総会の関与を深め、公開性、透明性を高めるため、すべての候補者たちを国連総会に招いて、加盟国および市民社会との「非公式対話(informal dialogues)」が行われたのです。

この「非公式対話」は、今年に入り、412日―14日、67日、714日の3回にわたって行われ、計12人の候補者たちは、次期事務総長が直面することになる課題について自らの考えを述べるとともに、その解決のための展望を提示しました。 非公式対話の様子はインターネット放送でご視聴いただけます。こちらをクリック。

-<リンク集>-

(参照ページ)
国連憲章
 国連憲章第97条は、事務総長について、次のように規定しています 
―事務局は、1人の事務総長及びこの機構が必要とする職員からなる。事務総長は、安全保障理事会の勧告に基いて総会が任命する。事務総長は、この機構の行政職員の長である。

安全保障理事会の仮手続規則(日本語)

事務総長任命プロセス

安全保障理事会 -最新の動き、役立つリンク集

 史上初、次期国連事務総長候補9名との公開面談、 412日~14日のプログラム決定

411日 ハフィントン・ポスト(日本語版)に、総会議長による寄稿「誰が国連を指導すべきか」が掲載されました

事務総長選出と任命の手続き(国連総会議長のウェブページ)

 (外部サイト)
国際連合日本政府代表部