国連(UN)と国際バレーボール連盟(FIVB) 力を合わせて社会に変化をもたらす
プレスリリース 11/068-J/E 2011年11月18日
国際連合(UN)と国際バレーボール連盟(FIVB)は、この度、国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成と認識を高めるために2年間のパートナーシップ協定を締結しました。バレーボールの力を生かし、世界規模で社会に前向きな変化をもたらすことを目指します。
パートナーシップ協定は、FIVBワールドカップバレーボール2011女子大会が開催されている東京の国立代々木競技場において、開発と平和のための国連事務総長特別顧問・ウィルフレッド・レムケ氏と、FIVBの魏纪中(ウェイ・ジジョン)会長により締結されました。この協定のテーマは8つの目標から成る国連ミレニアム開発目標(MDGs)です。MDGsは貧困と飢餓の撲滅、普遍的初等教育の達成、ジェンダーの平等推進、HIV/エイズの防止などを含んでいます。
「国連は以前から様々なスポーツ連盟が持続可能な開発と平和構築の促進において重要な役割を果たすことができる、ということを認識していました」とレムケ氏は述べています。「2015年というMDGs達成期限が刻々と近づきつつある中で、FIVBとのパートナーシップにより、私たち国連はバレーボールを通じてより多くの人々に私たちのメッセージやプログラムを伝えることができるでしょう。」
「国連とともに社会的責任を果たすことは、私たちにとってチャンスでもあり、義務でもあると考えています」FIVBの魏纪中(ウェイ・ジジョン)会長は述べました。「バレーボールは世界中で5億人以上が楽しむスポーツであり、これからの国連の活動とミッションに貢献する強力な手段となる可能性を持っています。」
パートナーシップの大きな部分を占めるのは、国連の活動、テーマ、価値観、およびキャンペーンに対する認識をFIVBの大会や「FIVBヒーローズ」キャンペーンの枠組みを使って高めていくことです。共同のプロモーション活動として、広告ボード、ビデオ、メディアや選手の関与、メディア向け資料や手引書が含まれます。イベントのホスト国や状況に合わせた特有な共同キャンペーンも行われます。
このような活動が行われる最初のイベントが、現在日本で開催中のFIVBワールドカップです。女子大会(11月4日~8日)と男子大会(11月20日~12月4日)の期間中、国連の「End Poverty 2015 (2015年までに貧困撲滅を)」キャンペーン(www.endpoverty2015.org )の推進が行われています。
FIVBの「FIVBヒーローズ」という新しいキャンペーンは、国連とFIVBのパートナーシップやFIVBの社会関与の世界的な促進において重要な役割を果たします。世界で最も優れたバレーボール選手十数名が「FIVBヒーローズ」としてパートナーシップの顔となります。FIVB執行副会長アンドレ・マイヤー氏は、「新しいグローバル・パートナーシップに向けた私たちの第一歩は、8つのMDGsに対する認識をできる限り高めることです。『FIVBヒーローズ』の人気が持つポジティブな力によって、人々の注目が集まり、バレーボール社会や若い世代の目がMDGsや国連が取り組む諸課題に向かうことができるでしょう。」と述べました。
このように国連とFIVBとの協力は、トーナメントが行われる国の全国バレーボール連盟や関連する国連諸機関との連携を通して、開発および人道分野の共同プロジェクトの実施によって進められることになります。
詳細情報は以下をご覧ください。
www.un.org/sport
www.endpoverty.org
www.FIVB.org
www.FIVBheroes.com
お問合せ先:
Antoine Tardy, Advocacy and Communications Officer
UN Office on Sport for Development and Peace (UNOSDP)
atardy@unog.ch
+41(0)22 917 47 12
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国連開発と平和のためのスポーツ局(UNOSDP)について
国連開発と平和のためのスポーツ局(UNOSDP)はスイスのジュネーブに本部を置き、ニューヨーク連絡事務所からの支援を受けています。UNOSDPは開発と平和のためのスポーツに関連した国連システムへの入り口であり、スポーツ界と開発の接点になっています。また、UNOSDPは開発と平和のための国連事務総長特別顧問の多様な活動を支援します。特別顧問は、開発という文脈において、スポーツが及ぼす社会的影響の提唱者、促進者、そして代表者を務めます。
2010年4月に、UNOSDPは104の国際スポーツ連盟や団体をまとめる統括組織であるスポーツアコード(SportAccord)と5年間のパートナーシップを結びました。その目的は、この組織をMDGs推進の支援に関与してもらい、スポーツそのものの開発だけでなく、スポーツを通じた開発にも関心を高めてもらうことです。
詳細情報は www.un.org/sportをご覧ください。
国連ミレニアム開発目標(MDGs)について
これは、2000年の国連ミレニアム・サミットで世界189か国の首脳が交わした歴史的約束です。サミットではミレニアム宣言が世界のリーダー達によって署名され、2015年までにミレニアム開発目標(MDGs)を達成することが合意されました。MDGs は、世界で最も貧しい人々の生活を改善するための8項目の測定可能なターゲットと明確な期限を定めたロードマップです。
詳細情報は www.un.org/millenniumgoalsをご覧ください。
国際バレーボール連盟(FIVB)について
国際バレーボール連盟(FIVB – Federation Internationale de Volleyball)は、1947年4月にパリで設立されました。現在はスイスのローザンヌに本部を置き、220もの全国連盟が加盟しています。その内訳は、アフリカ53、アジア65、欧州56、カリブ地域を含む北・中米34、南米12です。魏纪中(ウェイ・ジジョン)氏(中国)がFIVBの第3代会長を務めており、任期は次選挙が行われる2012年までです。
詳細情報はwww.FIVB.orgをご覧ください。
FIVBヒーローズ・キャンペーンについて
FIVBのヒーローズ・キャンペーンは、FIVBトップ選手の知名度をより上げるための新しいマーケティング・プロモーション・イニシアチブです。若い世代にとって模範的な人物を創出し、バレーボールの発展・促進にも役立つことが期待されています。16カ国から33名の選手がFIVBヒーローとして選ばれ、その内21名が2011年のワールド・カップに出場することになっています(女子バレー:11月4日~18日、男子バレー:11月20日~12月4日)。今年6月、ローマでFIVBビーチバレー世界大会が開催され、そこでも本キャンペーンが始動しました。その際、上記バレーボールのスター選手に加えて、ビーチバレー選手29名の選考が発表されました。
詳細情報は www.FIVBheroes.comをご覧ください。