国連人道問題調整事務所(OCHA)、日本における事務所を再編
プレスリリース 12-002-J 2012年01月16日
** 国連人道問題調整事務所(OCHA)プレスリリースのご案内 **
(2012 年1 月16 日 神戸)– 国連人道問題調整事務所(OCHA:オチャ)は、神戸事務所の新たな所長を任命し、事務所機能の再編を行いました。
OCHA は2011 年3 月11 日の大震災直後から日本政府を支援すべく専門家チームを派遣し、海外から続々と届く支援物資や15 カ国にも及んだ救援チームの調整をすると同時に、正確かつ迅速な情報を求める海外からの要求に応えるため、一連のレポートを英語でまとめ情報を発信しました。
そしてあの阪神・淡路大震災から17 年を迎える今年、東日本大震災と阪神・淡路大震災の経験と教訓を踏まえて、OCHA は日本との協力関係を強化すべく新たなスタートを切りました。
その最初の一歩として、2012 年1 月に渡部正樹(わたべ まさき)が神戸事務所の新たな所長として着任しました。新しく再編された神戸事務所は、政府・地方自治体をはじめ、他の国際機関や非政府組織(NGO)、大学・研究機関や産業界等、重要な関係機関とのパートナーシップ構築に力を注いで参ります。
「OCHA は緊急時対応とその備えを強化するための国際協力を、このようなパートナーシップを通じて推進してゆくつもりです。あの3 月11 日、いざというときのための備えがいかに人命救助や被災者支援を左右するのかを目のあたりにしました。緊急災害時における関係機関との連携及び調整、正確な情報収集と分析・発信、そして迅速かつ的確な意思決定 ― それがまさにOCHA の目指すところです。」
「20 年前、国連総会で決議46/182 が採択され、OCHA が設立されました。以来OCHA は、国際的な人道支援活動の調整をはじめ、緊急支援のための資金動員、また人道支援に関連する情報の効果的な発信、国際的な政策形成の支援、ならびに人道問題の啓発・理解促進活動などを担ってきました。」
「世界は日本を必要としています。世界中で災害の規模はより大きく、より頻繁に発生し、より現象が複雑になる中、貴重な経験・知見、そして災害に負けない強さを有する日本が、引き続き人道支援や災害対策分野において大きな役割を担い続け、国際協力をさらにリードしていくことが重要です。」
「これこそが、過去の震災等で国際社会から受けた支援に恩返しする1つの良い方法になるのではないかと思います。こうした努力を進める上での日本と世界の架け橋として、OCHA はこれからも日本とともに、そして世界のために一歩一歩歩んでいく所存です。」
今後のOCHA およびOCHA 神戸事務所の活動に対しまして、皆様のご理解とご支援を引き続き賜りますよう何卒お願い申し上げます。
お問い合わせ先:
OCHA 神戸事務所・所長 渡部正樹 Tel: 078-262-5555, Fax: 078-262-5558
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2 人と防災未来センター東館5F
その他のOCHA のプレスリリースについてはこちら:www.unocha.org www.reliefweb.int
人道支援のための中央緊急対応基金(CERF) についてはこちら: http://cerf.un.org
*国連人道問題調整事務所(OCHA)の使命は、国内外の関係機関と手を携えて原理原則に則った、効果的な人道アクションを動員・調整することです。
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