ヤン・エリアソン国連副事務総長の訪日について
2013年02月20日
ヤン・エリアソンン国連副事務総長が、2月26日(火)から3月2日(土)にかけて、日本国政府外務省の招待により訪日します。エリアソン国連副事務総長は訪日中、政府関係者と会談を行うほか、石巻市を訪問し被災地の小学生との交流を実施する予定です。
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略 歴
ヤン・エリアソン氏は2012年3月2日、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長により副事務総長に任命され、同年7月1日にその職に就きました。
エリアソン氏は2007年から2008年にかけ、事務総長のダルフール特使を務めました。それ以前には、第60回国連総会議長を務めています。2000年9月から2005年7月にかけては、スウェーデンの駐米大使を務めていました。2006年3月、エリアソン氏はスウェーデン外相に任命され、2006年秋の選挙まで在職しました。
エリアソン氏は、1994年から2000年にかけて外務次官を務め、スウェーデンの外交政策の策定、実施において主たる役割を果たしました。それ以前の1988年から1992年にかけては、ニューヨークでスウェーデンの国連大使を務めたほか、事務総長のイラン・イラク担当個人代表にも抜擢されています。
エリアソン氏は初代の国連人道問題担当事務次長として、アフリカやバルカン諸国での活動に携わりました。また、地雷、紛争予防、人道援助に関するイニシアチブも手がけました。エリアソン氏は1980年から1986年にかけ、オロフ・パルメ元首相率いる国連イラン・イラク戦争調停ミッションに参加。1993年から1994年にかけては、欧州安全保障協力機構(OSCE)のナゴルノカラバフ紛争調停官を務めたほか、スウェーデンのウプサラ大学とイエーテボリ大学で客員教授として教鞭を執り、調停、紛争解決、国連改革に関する講義を担当しました。エリアソン氏は2011年9月18日、ダグ・ハマーショルド財団とウプサラ大学の共催による第13回ダグ・ハマーショルド記念講演会で「平和、開発、人権:不可欠の結びつき(Peace, Development and Human Rights: The Indispensable Connection)」と題する講演を行いました。エリアソン氏は外交官時代、ニューヨーク(2回)、パリ、ボン、ワシントン(2回)、ハラレに赴任。ハラレでは1980年、スウェーデンの在ジンバブエ大使館の開設に携わりました。
ヤン・エリアソン氏は副事務総長への任命以前、ウォーターエイド・スウェーデン支部長や国連事務総長のミレニアム開発目標(MDGs)アドボカシー・グループのメンバーも歴任しています。
学歴
エリアソン氏は1962年、スウェーデン海軍士官学校を卒業。1965年には経済・経営学修士号を取得しています。
横顔
エリアソン氏は1940年9月17日、スウェーデンのイエーテボリ生まれ。既婚で子ども3人。
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