国連、持続可能な開発目標(SDGs)のためのヤングリーダーズを発表
プレスリリース 16-084-J 2016年09月20日
国連のアハマド・アルヘンダウィ・ユース担当事務総長特使は2016年9月19日、ニューヨークのソーシャル・グッド・サミットで、第1期生となる「持続可能な開発目標(SDGs)のための国連ヤングリーダーズ」の顔ぶれを発表しました。
17人のヤングリーダーたちは、2030年までに貧困に終止符を打ち、不平等や不正と闘い、気候変動に取り組むための17の目標を盛り込んだ「持続可能な開発のための2030アジェンダ」達成に向けたリーダーシップと貢献を評価されました。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、「きょう私は、SDGsのための国連ヤングリーダーズの第1期生を歓迎する場に参加でき、嬉しく思います。これら17人の若き変革指導者は、若者の創意工夫の能力を立証しています。私は17人の並外れたリーダーシップと、SDGs実現に向けた断固たる決意を祝福したいと思います」と述べました。
ユース担当事務総長特使によるこの最重要イニシアティブは、国連がSDGsの達成に向け、若者の巻き込みを図る取り組みを活発化させる中で実施されています。186カ国の1万8,000人を超える候補から選ばれたSDGsのための国連ヤングリーダーズは、SDGs実現に向けた若者の参加を募る取り組みを支援するとともに、国連やパートナーが主導するプロジェクトにも関与する機会を与えられます。このイニシアティブは、SDGs関連の取り組みを支援するヤングリーダーからなる顧問団の結成にも貢献することになっています。
イベントに出席したアハマド・アルヘンダウィ・ユース担当特使は、「私たちは、それぞれのコミュニティーの姿をすでに変えつつあるこの若きグローバル市民グループの顔ぶれを発表でき、誇りに思います。同時に、今回の選考プロセスは、全世界で平和や開発、そしてSDGsの達成に大きく貢献している数多くの若者の素晴らしいポテンシャルと才能を改めて気づかせてくれる、重要な機会にもなりました」と述べています。
SDGsのための国連ヤングリーダーズは、ニューヨークの国連本部を訪れ、第71回国連総会オープニングに出席し、一連のハイレベル会合やイベントにも参加することになっています。
イニシアティブについて:
ヤングリーダーズ・イニシアティブは、ユース担当国連事務総長特使室が「持続可能な開発目標(SDGs)のためのグローバル・ユース・パートナーシップ」の一環として進めています。このパートナーシップは2015年に発足し、同特使室が運営を担当するものです。SDGsのための国連ヤングリーダーズは、食料からファッション、さらにはマイクロファイナンスに至るまで、多種多様な分野で活動する19歳から30歳の若者で、世界の各地域を代表し、目標の達成に向けて私たち全員を鼓舞する役割を果たします。SDGsのための国連ヤングリーダーズは、より持続可能な世界に向けたそのリーダーシップと貢献を評価され、選出されました。ヤングリーダーズはコミュニティーを形成し、国連との戦略的連携の機会と各人の既存のイニシアティブやプラットフォーム、ネットワークの両方を通じ、SDGs実現に向けた若者の関与を促す取り組みを支援することになっています。
選考プロセスについて:
SDGsのための国連ヤングリーダーズは、何段階もの厳正なプロセスを経て選出されました。この選考プロセスでは、各国政府や国連、市民社会、民間セクターの代表で構成されるハイレベル選考委員会による評価も行われています。
ユース担当事務総長特使室について:
国連事務総長は2013年、国連史上最年少の高官として、アハマド・アルヘンダウィ氏を初のユース担当特使に任命しました。アルヘンダウィ特使には、青少年育成に関する国連の取り組みを調和させ、若者のニーズに対する国連の対応を強化し、若者の開発ニーズと権利を擁護するとともに、国連の活動を若者にとって身近なものにするという任務が与えられています。ユース担当特使は、若者に関連する課題について、事務総長の顧問と代表も務めます。
持続可能な開発目標(SDGs)について:
2015年9月の歴史的な国連サミットで世界のリーダーが採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に盛り込まれた17項目のSDGsは、2016年1月1日をもって正式に発効しました。各国は今後15年間、すべての人に普遍的に適用されるこれら新たな目標の達成に向け、地球を守りつつ豊かさを追求するための取り組みを結集していくことになります。
2016年度SDGsのための国連ヤングリーダーズの顔ぶれはこちらでご覧になれます。
Trisha Shetty (India); Anthony Ford-Shubrook (the United Kingdom); Rita Kimani (Kenya); Rainier Mallol (the Dominican Republic); Edda Hamar (Iceland/Australia); Vincent Loka (Indonesia); Samar Samir Mezghanni (Tunisia/Iraq); Lutfi Fadil Lokman (Malaysia); Carolina Medina (Colombia); Jake Horowitz (the United States); Shougat Nazbin Khan (Bangladesh); Samuel Malinga (Uganda); Safaath Ahmed Zahir (the Republic of Maldives); Ankit Kawatra (India); Nikki Fraser (Canada); Karan Jerath (the United States); and Tere Gonzalez Garcia (Mexico)
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