グテーレス次期事務総長、ジェンダー平等と地理的多様性を配慮し、主要チーム・メンバーを選任
2016年12月28日
アントニオ・グテーレス次期国連事務総長は2016年12月15日、2017年1月の第9代事務総長就任にあたり、ナイジェリア出身のアミーナ・J・モハメッド氏を副事務総長に任命することを発表しました。
グテーレス氏の事務所が発表した声明によると、アミーナ・J・モハメッド氏は現在、ナイジェリアの環境大臣として、自然環境の保護と持続可能な開発に向けた資源の保全を図る取り組みを進めています。
モハメッド氏はまた、潘基文(パン・ギムン)事務総長のポスト2015開発計画担当特別顧問として、持続可能な開発目標(SDGs)を含む持続可能な開発のための2030アジェンダの成立に欠かせない役割を果たしました。
国連に加わる以前、モハメッド氏はナイジェリアで3政権にわたり、ミレニアム開発目標(MDGs)に関する特別顧問を務めていました。また、ニューヨークのコロンビア大学で開発実践を担当する非常勤教授を務める傍ら、数多くの国際的な諮問委員会やパネルにも参加しています。
1961年生まれのモハメッド氏は、ナイジェリアと英国で教育を受けています。既婚で子ども6人。
次期事務総長はまた、ブラジル出身のマリア・ルイザ・リベイロ・ビオッティ氏を事務総長官房長に任命するとともに、政策担当特別顧問のポストを新たに設け、韓国出身の康京和(カン・ギョンファ)氏をこれに任命することも発表しました。
グテーレス次期事務総長は声明において「私はこの3名を、地球規模課題、開発、外交、人権および人道活動における豊富な経験を考慮して選任しました。これら極めて有能な女性による取り組みを頼りにできることを嬉しく思います」と述べ、次のように付け加えました。
「今回の任命は、私のチームの基盤を構成するものですが、私は今後も、ジェンダー平等と地理的多様性という約束を守りつつ、チーム作りを続けていきます」
リベイロ・ビオッティ氏は現在、ブラジル外務省アジア太平洋局長を務めています。1976年からキャリア外交官として活動し、最近ではブラジルの駐ドイツ大使(2013年-2016年)と国連常駐代表(2007年-2011年)を歴任しています。
康氏は現在、次期事務総長の移行チーム責任者を務めています。また、2013年4月から人道問題担当事務次長補 兼 緊急援助副調整官、2007年1月から2013年3月にかけては人権副高等弁務官を歴任しています。
グテーレス次期事務総長、国連のトップに3人の女性を任命 制作:UN News Centre
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