日本テレビ・木原さん・そらジローが国連気象ビデオキャンペーンに参加 - 2100年、東京の夏は現在のパキスタン・サウジアラビアなみに -
プレスリリース 17-043-J 2017年09月25日
温室効果ガスが増え続けると、産業革命前と比べて気温が世界平均で4度以上上昇すると見られていますが、これは人々が日常暮らしている都市にとってどのような影響を意味するのでしょうか? 国連の世界気象機関(WMO)は全世界のテレビで活躍する気象キャスターに対し、「2100年、都会の夏」をテーマに気候変動がどのような影響を与えるかについてビデオを制作したりするよう呼びかけ、日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)が制作したビデオがWMOのウェブサイト上で公開されました。
このまま行くと2100年、東京の夏は現在のパキスタンやサウジアラビアのような気温になり、富士山の雪化粧や春や桜などの自然の美しさが見られなくなるかもしれないと、日本テレビの「news every.」でおなじみの木原実気象予報士とお天気キャラクターのそらジローが、複雑な気象科学を視聴者にわかりやすく伝えています。日本テレビが国連の気象ビデオキャンペーンに参加するのは、2015年に次いで今回で2回目です。
今回のビデオキャンペーンには、あらゆる大陸から、日本を含め13ヶ国から14の放送局が参加し、東京のほかバルセロナ、ベルリン、ブリュッセル、ブエノスアイレス、ケープタウン、フランクフルト、ハノイ、ハバナ、カンパラ、マドリッド、ナイロビ、パリ、ソフィアなどの都市が対象になっています。もちろん、気象キャスターたちが作り上げたのは、本物の気象予測ではなく、可能性としてありうるシナリオにすぎません。それでも、こうした予報が最新の気候科学に基づき、温暖化した地球での暮らしがどのようなものになりうるかを、説得力のある形で描き出していることに変わりはありません。
国連広報センターの根本かおる所長は、「親しみやすいビデオを制作して国連の気象キャスター・ビデオキャンペーンに参加してくださったことに、深く感謝申し上げます。より多くの人々の関心を喚び起こし、美しい地球をつないでいくために自分に何ができるのかを考えてもらうためには、メディアの役割が不可欠です。木原さん、そらジロー、そして日本テレビには、引き続き気候変動について発信していただきたいと願っています」とメディアなればこその貢献を高く評価しています。
キャンペーンに参加した木原気象予報士は、「今年『ハリケーンハービー』は温かいメキシコ湾の海水からエネルギーの補給を受け勢力を増してアメリカのテキサス州に甚大な被害を与えました。地球温暖化は気温だけでなく海水温も上げています。これ以上の温暖化は自然災害を増やすだけでなく、美しい地球の景観も破壊する恐れがあり、今すぐ世界のすべての国がパリ協定に定められた行動をとることが求められます」とキャンペーン参加に寄せる思いを語っています。
さらに、日本テレビの杉本敏也報道局長は、参加の意義について「気候変動は地球規模で取り組むべき重要なテーマであり、日本の報道機関の代表として、われらが愛するキャラクター「そらジロー」とともに参加できることは大変光栄なことです。これからも日本はもちろん世界のみなさんに必要な情報を発信し、安全で安心して暮らせる地球を子供たちに残していけるよう微力ながら活動を続けて参ります」と述べています。
日本テレビを含む各国のキャンペーンビデオはWMOのウェブサイトならびにYouTubeチャンネルでご覧いただけます。
本件に関するメディアからのお問い合わせ先:
国連広報センター所長 根本かおる (Tel: 03 5467 4451)
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