連載ブログ:故郷を後にして70年。今も試練に直面し続けるパレスチナ難民と彼らを支援する国連機関UNRWA
2018年07月03日
中東でパレスチナ難民が発生して今年で70年となります。彼らの多くは今も故郷に戻ることができず、ヨルダン、レバノン、シリア、ヨルダン川西岸地区、およびガザ地区で主にUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関、「ウンルワ」と呼ぶ)から最低限の支援を受けながら暮らしています。難民としてのこれほど長い歴史は、彼らの「人間としての尊厳」が脅かされてきた歴史でもあります。
イスラエルにとって今年は建国70周年。米国政府が聖都エルサレムをイスラエルの首都と認め、2018年5月14日、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移しました。これが大きなきっかけとなり、パレスチナでの緊張が一挙に高まり、和平への道のりはさらに遠くなりつつあります。国連広報センターの妹尾靖子(せのお やすこ)広報官は、2018年4月16日からの約二週間、UNRWAの活動現場であるヨルダン、西岸地区およびガザ地区を訪問し、難民の暮らしと彼らを支えるUNRWAの活動をはじめ日本からの様々な支援を視察しました。
〈連載ブログ〉
第6回・最終回 顔の見える支援で日本とパレスチナが繋がる
第5回 豊かな発想と創造力で逆境を生き抜く若者たち
第4回 障害を持つ難民を置き去りにしないために
第3回 適切な医療サービスへのアクセスが確保されないガザ
第2回 パレスチナ難民の子どもたちの未来を切り開く「教育」
第1回 1948年のナクバ(大惨事)から70年たった今年、パレスチナ難民にさらなる試練が降りかかる