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気候行動を市民に呼びかけるグローバル・コール「ActNow Climate Campaign」:フードチャレンジ(日本語訳)

2019年06月03日

*チラシ(A4サイズ・表裏1枚)はこちらからダウンロードしてご利用ください。

グローバルな気候変動対策の呼びかけ
ActNowは、個人による気候変動対策をグローバルに呼びかける国連のキャンペーンです。このキャンペーンは、気候変動に対する認識と野心を高め、対策を強化するとともに、パリ協定の履行を加速するための国連による協調的取り組みに欠かせない要素です。

ActNowは、個人を教育し、主として消費パターンを調整することによる行動変化を促すことを目標としています。私たちが日常生活で下す決定は、地球全体に影響します。私たちの習慣や決まり事を変え、環境に対する悪影響が比較的小さい選択を行うことにより、私たちは気候変動という課題に立ち向かう力を得られるのです。

フードチャレンジ:気候に配慮した料理の創作
キャンペーンの一環として、全世界の人々に対し、持続可能な食料消費への個人的貢献を働きかけます。チャレンジの内容は、おいしいだけでなく、肉を控え、さまざまな野菜を中心とする食材を強調することで、地球と人間にとってともに健全な料理を創作することです。腕利きのシェフたちが、このチャレンジの先頭に立ち、自ら創作料理を披露することによって、着想を与えることになっています。人々が気に入ったレシピや写真を共有する中で、人気の高い作品は国連のグローバル・プラットフォームで紹介され、世界的な料理創作活動が本格的に始まります。あらゆる大陸の作品の中からえり抜きのレシピを「国連気候行動クックブック」として編集する可能性も模索される予定です。

食料 – 気候変動抑制へのカギ
私たちが何を食べるかは、気候変動に大きく影響します。農地開拓のための雨林破壊は、肉に対する需要の増大とともに、気候とグローバルな食料の安定確保に深刻な悪影響を及ぼしています。なおその上に、私たちは生産される食料の約3分の1を無駄にしています。しかし、その一方で、自分たちが食べているものや、その食生活が健康や環境に及ぼす影響に対する関心を強める人々も増えています。シェフをはじめ、その他の食材メーカーの中には、地元の無農薬野菜に注目し、肉中心の食事やファーストフードから離れる向きも多くなってきました。これに呼応し、調理や食事のやり方を変えようとする人々の運動も発展しています。国連のActNowキャンペーンのねらいは、持続可能で気候に配慮したおいしい食料を楽しむよう、さらに多くの人々に呼びかけることにあります。

現代を特徴づける問題に突破口を
ActNowは人工知能(AI)の進歩を活用し、こうした行動変化の推進を図っています。Facebook Messengerで試験的に展開中のActNow.botは、車の使用削減、旬の地場産品の購入、5分間のシャワー、肉の摂取量削減など、私たちのカーボン・フットプリントを縮小するための日常的行動を推奨する双方向ツールです。このキャンペーンは、双方向テクノロジーの利用を通じたものはもとより、オンラインでの「クリックティビズム」をさらに一歩進め、具体的な変革を起こすための新境地を開拓しています。

勢いを作り、消費のパターンを変える
私たちの気候変動対策はどれも重要です。人々が行動を起こせば起こすほど、インパクトも大きくなります。私たちが取る対策が全体として積み重なり、排出量を減らすからです。また、政府や企業のリーダーに対し、人々が気候変動対策を求め、その実施を受け入れる用意があるというメッセージを送ることになります。2019年9月にニューヨークで開催される事務総長の気候行動サミットでは、こうした集団行動が提示されます。

www.un.org/actnowをご覧ください。

2015年、世界のリーダーたちは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と、その17の持続可能な開発目標(SDGs)を採択しましたが、これらは全体として、人々と地球の未来のための包括的な青写真となっています。ActNowフード・チャレンジは、気候変動対策に関する目標13に関するものですが、飢餓ゼロに関する目標2をはじめ、その他の目標とも関係があります。2016年には、地球の気温上昇を摂氏2°Cよりもはるかに低く抑えるための必要性に取り組むパリ協定が発効しました。

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